2016年5月6日

「ストック」から「フロー」へ …50代だからこそ、そうありたい

新入生、新入社員ので初々しい姿をしばしば目にしていた4月も終わり、
5月に入りました。

気持ちの良い風、きれいな緑・・・
暑くもなく寒くもなく、私にとっては大好きな季節です。

だけど、この季節は5月病が忍び寄る季節でもあるのですね。


5月病の季節

夢を抱いてスタートしたはずなのに。
頑張る気持ち満々のはずだったのに。

なんとなくやる気が出ない。
自分が何の役にも立たないことがやるせなくなる。
こんなはずじゃなかった。
もう辞めちゃいたい。

そんなところでしょうか。
5月病というのは。

先日ラジオを聞いていたら、
京都大学の地質学の先生のお話が流れていました。

そこで話していた言葉に驚きました。

5月病、ようこそ
スランプ、ようこそ!

えええ??

5月病はお疲れサイン

5月病というわけではありませんが、
私もしばしばスランプに落ちていきます。

そもそもスランプというのでは、
元々高いレベルにあるけどそのパフォーマンスを発揮できないことを言うから、
元々高いレベルにない人にはスランプなんてない!
などと言う考えもあるようですが、まあ、この際それは棚に上げて、
気持ちの問題と捉えれば、スランプは誰にも訪れること。

なんとなくやる気が出ない。
自分が何の役にも立たないことがやるせなくなる。
こんなはずじゃなかった。
もう辞めちゃいたい。

そんな気持ちになるのは珍しいことではありません。
しかも、そうなるとなかなかそこから抜け出すことができません。
できることなら、そんな気持ちにはなりたくない。

その先生によれば、
5月病やスランプになるというのは、疲れがたまってきたから。
5月病になったのは、「休みましょう!」のサインだ、と。

休めばいずれやりたくなる。元気になる。
人には必ずそういう力が備わっているから、ということでした。

本当かなあ。

ストックからフローへ。

現代人は、勉強し過ぎ、働き過ぎ。
どんどんため込み過ぎるからイッパイイッパイ。
だけど休めば勉強したくなる、働きたくなる。

先生のお話によれば、器がイッパイイッパイになっていると言うのです。
ため込むばかりでなくて、それをどう使うか、活用するかが大事だ、と。

例えば、勉強しようと思って本を買い込む。
なかなか読めないから積読(ツンドク※積んだまま、読まない状態)。
新たな知識が仕入れたくて別の本を買おうとしても、
そう言えば家に積んである本がある…
仮に買ったとしても、積んである本が先かなと思って、
結局新しい本が後回しになり、どちらに読まなくなってしまったり…、
なんて、もったいないことも。

ためているから入らない。
ためたものは活用する。アウトプットする。
そうするとスペースができて、また新たな知識が入っていく。
せっかく得た知識は活用しないと。
流していきましょう、と。

「ストック」ではなくて「フロー」なのだそうです。

インプットしたら、アウトプットして、アウトプットして・・・
そうすると空っぽになるから、また新たに仕入れる。仕入れたくなる。
そうすると循環する。
元々持っていた智恵と合わさって、大きな力になったり、
アウトプットすることで新しい力になったり・・・

これは、私にとって大変なるほど!なことでした。

流れている水はきれいだけど、
たまっている水はだんだん澱んでいくのと一緒ですね。

断捨離流行りの世の中で、なかなかモノを捨てられない私は、
断捨離の考え方はなかなか馴染みにくかったのですが、
捨てるんじゃなくて流していく。活かしていく。
今まで貯めたものを循環させていく。
・・・そう考えると合点がいきます。
そういうことか、と改めて思うわけです。

最近は皆さん本当によく勉強してらっしゃいます。
私も、かつては勉強するのが大嫌いだったのに、
意外に頑張って勉強しています(のつもり)。

それはもちろん素晴らしいことではあるはずなのですが、
いくら頑張って学んでも、
せっかく今まで頑張ってきても、
ため込んだものを活かさなければ、使わなければ、そのうち古びていくというもの。
どんどん流していきましょう、循環させていきましょう、ということなのですね。

学校や講座などに行かなくたって、
長く生きていればそれだけでいろいろ学んできたことが多いはずです。
たしかに私の世代は、とかくため込みがち。
5月病なんてもう忘れてしまったような世代であればあるほど、
肝に命じたいところです。

循環させて、
スペースが空いたところに新しいことを入れて行くことは、
人生経験が豊富であればあるほど、
自分の中で化学反応を起こせるのですから。

そのラジオとは、4/17(日)朝9時ころのFM大阪。
話を聞かせてくれたのは、京大の鎌田浩毅教授でした。

ちなみに鎌田先生は地質学者だそうで、
なんと!去年の秋には予言するかのような本↓


を出していた先生ですが、地質学者っぽくない本もたくさん書いています。


「想定外」を生きる 一生モノの超・自己啓発

京大・鎌田流 知的生産な生き方

京大・鎌田流 一生モノの人脈術 

座右の古典 ―賢者の言葉に人生が変わる

恥ずかしながら、読んだことがありませんでした。
参考にさせてもらおうと思います。



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