2009年4月2日

「いきいき」がなくなる

3月31日にユーリーグが、2回目の手形不渡りを出し、
再生手続き申立てを出した。

ユーリーグと言えば、中高年向けの雑誌「いきいき」を出していた会社。
雑誌自体は読者参加型。あくまでも現場主義、リアリティを大切にし、
一つの世界観を形成していたことを、私は大いに注目していた。
読者を対象に、独自のファッションや雑貨など幅広く扱う通信販売事業や
編集長と名所旧跡を訪ねるなどのオリジナル企画満載の旅行業などなど、
事業展開もおもしろかった。
読者は超富裕層というわけではないが、比較的経済的に豊かでアクティブ。
知的好奇心や社会参加意識が強い女性が多かったと思う。
雑誌自体は書店販売をしていなかったが、
その影響力はとても大きく、熱烈なファンを多く抱えていたはずだ。

それなのに、なぜ財務状況が悪化したのだろうか。
その雑誌に、あるいは雑誌に伴う事業に何があったのか・・・・?
昨秋からの不況とは言え、そんなに影響を受けそうな読者を多く抱えていたとは
思えないのに。
一方で、企業経営の落とし穴がきっとあったに違いないのです。

個人的にも、実に残念です。
その落とし穴が何だったのか、そこから何が学べるか、などなど
考えさせられることが多いです。