2016年7月26日

百歳超えの人と若い人、大事なポイントって結局のところ変わらない

雑誌「百歳万歳」編集に35年たずさわり続け、シニア周りに関わったきたのが40年という植松さんは現在68歳。
偶々縁あって、今春その植松さんのお話を聞く機会がありました。


精神力が80%、自分が決めたことはやる

長年シニア周りに関わってきた植松さん。
もはや取材した相手は数え切れないでしょうが、
その中から超長寿者(100歳以上)の調査をしている慶應義塾大学医学部の広瀬信義先生のお話を紹介してくれました。
それが、
「精神力が80%、ポイントは自分が決めたことはやる」

こんなにも医学が発達し、厳しい病気もどんどん治せるようになりつつある時代であるにもかかわらず、精神力80%と内科の医学博士がおっしゃると言うのです。

なるほど。

結局、大切なのは
精神力を鍛えること、
自立(※)した生き方をすること、
ってことか。

けれども高齢になったからと言って、
さあ!精神力を鍛えよう!とか、
自分で決めたことをやろう!とか思ってみても、
そうそうできることではないでしょうね。

広瀬先生のおっしゃるお話は、
高齢者のみならず、どんな世代であったとしても
結局は同じこと。

シニアの心得とは、すなわち若者の心得でもありました(^^;;
それは人としての心得そのものでもあるわけで、
もはや生き方なんだなあと考えさせられます。


超長寿の10箇条

さて、その植松さんが教えてくれた超長寿の10箇条はこちら。

①新しいことが好き
②依存性が少ない
③几帳面
④外向性、活動的
⑤若い頃に一緒懸命働いている
⑥幸せ感が高い
⑦ストレスをためない
⑧周りとのコミュニケーションが上手
⑨親切 
   ※「憎まれっ子世にはばかる」はうそだった。
⑩ユーモアがある

超長寿を目指すかどうかはともかくとしても、
この10箇条を見ると、
やっぱり高齢者特有のものとは考えにくいことばかり。
年齢固有のことではないのですね。

もちろん人によって性格もいろいろ。
個性はさまざまなので、
こうでなきゃいけない、なんてことはないはずですが、
オトナになったら○○しよう、○○な人になろう、
仕事をリタイアしたら○○しよう、○○な人になろう、
ということは、実は机上の空論なのかもしれません。

今を大事にすること
・・・今できることは今のうちに。

今の蓄積が未来であることは間違いないのですから。



※自立
人に依存することなく自らの意志を持ち、しかも自分以外の人のことを慮る、と言う意味で私は使っています。
必ずしも経済的自立を指しているのではありません。