2010年3月8日

さかなの検定

検定が流行していると言われてずいぶんたつが、今年の5月に日本さかな検定の試験が始まる。
3月6日には、プレジデント社「dancyu」編集による、日本さかな検定公式ガイドブック「うまい魚がすべてわかる本」が発売になった。東京都内の書店では、この週末から平積みされている。
私自身はその昔(大昔?)、水産関係の仕事に携わっていた。当時から見ると、水産業界は大きく様変わりしている。街の魚屋さんが激減し、店で売られている魚の種類が激減した。高級でなかなか食べられなかった魚の値が下がり、日常的に食べられるようになった魚が多い一方で、日常的だったはずの魚の中には漁獲量が激減して高嶺の花になった魚もある。
1匹売りから、切り身やパック販売が主流になり、魚の料理の機会も方法も変わりつつある。
魚食は日本の食文化の象徴でもあり、魚の知識を広め、普及啓蒙を図ることは、日本文化の継承につながることでもある。
この検定事業がどこまで拡大していくかは、日本の食文化を継承できるかどうかにもつながるのかもしれない。