2011年1月5日

2011年始動

私事では喪中でもあったため、今年は遠くに出かけることもなく、ひっそりと新年を迎えた。そのおかげで、好きな箱根駅伝をじっくりテレビ観戦。駅伝の感動は毎年当然のことではあるが、それに加えて嬉しかったのは、駅伝中継番組のCMだ。普段ならCMを狙って席を立つのに、CMだけはしっかり見たいと思ったのだからすごい。広告スポンサーの狙い通りだ(笑)。
特にサッポロビールの「大人エレベーター」、そして箱根駅伝オリジナルの6種類はとてもいいものだった。サッポロビールのサイト上でもそれぞれ見られるものの、「大人エレベーター」は25歳の白鳳出演分の第6弾しか見ることができないのは残念だ。年齢をエレベーターに見立て、20代後半の妻夫木君がエレベーターに乗り、いろんなフロアで降りてその年の魅力ある大人に出会い、話を聞くという「大人エレベーター」。最高齢は仲代達矢だが、その年齢の深い味わいを感じさせた。
ここのところ、作る人も見る人も心に余裕がないせいか、それともコスト削減のせいか、テレビはとてもつまらなかった。CMも適当に作っているな、と思ってしまうようなものも少なくなかった。しかし、箱根駅伝のサッポロビールのCMを見て、純粋に感動したし、元気が出てきた。「乾杯をもっとおいしく」というサッポロビールのキャッチフレーズに心から素直に共感した。
箱根駅伝のその他スポンサーのCMもいいものが多かったように思う。クリエイターの智恵と努力がうかがえる。実際に内容がよかったこともあるだろうし、サッポロビール効果で私自身が他のCMにも注目したくなったのかもしれない。
これが、クリエイティブが再び輝き始める予兆ならば、広告業界に関わる者としてとても嬉しい。クリエイティブは人の心を元気にするはずだし、結果、社会を元気にしていくだろう。
2011年、今日から通常通りの仕事が始まった。また時代が新しくなっていく。
これからの元気な社会のために、ほんの少しでも力になれる仕事ができればと願っている。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。