2015年7月15日

自分が知りたいと思うことは、自分以外にも知りたいと思う人がいる。~マイナンバー制度のセミナーを開催してみて

まだまだ先だと思っていたけど、10月には個人ごとに割り振られた12桁のマイナンバーが郵送されてくるそうだ。
そして年明け1月にはマイナンバーの運用が始まる。

何のカードなのか、どんなふうに使われるカードなのか。
自分自身がそれによってどんな影響を受けるのか、受けないのか、
もうすぐ始まるというのに、私はまったくわかっていなかった。

周りに聞いてみると、大企業ではそろそろ対策を考えようとはしているけれど、具体的にどうやって対策するか、まだ会社としても明確な方針が決まっていないところが多いようだった。
それでも、会社によっては、専門家に相談したり、会社として研修を発注したり、少しづつ動き始めている。
ときどき、自治体(やその関係団体)が一般市民ために基礎的な説明会を開いているところもあると聞くが、私の周りにはあまり見つけられない。

こういう国の新しい動きがある時、
小さな会社や個人事業主は、自ら動かないと、情報から取り残されてしまいがちなんだなあ。

私は、個人事業主としても、また一般市民としても、基礎的なことをちゃんと知りたい、と思った。
総務省のサイトを見る、資料を読む、本を読む・・・いろんな方法があるだろうけど、
私の場合は、
まずはわかりやすく話してくれる人から、その人の言葉で、教えてもらいたい。

そうすれば、自分にとって大事なこと、どうでもいいことなどがなんとなくわかる。
そういうことをまず整理した上で、サイトを見る、資料を読む、本を読む
・・・・この方がはるかに理解が進むし、結果的に学びの時短にもなる。
・・・・そう思う人は、きっと他にもいるのではないか?

そう思って、自ら企画し、開催したのがセミナー「マイナンバー制度を知る」だった。

話を聞くんだったら、
できれば企業にマイナンバー対策を提供しているような専門家さんから、
できれば専門家であってもわかりやすく説明してくれる人から、
~それが私の望みだった。

そこで社労士の田邊雅子さんに声をかけ、説得し、無理を承知でお願いし、
快諾いただいて、今回のセミナーが実現した。


私は、マイナンバーとは何か、気をつけるべきことは何かについて、体系的に話を聞ける機会を作りたかった。

いざ当日、私が知りたいと思ったように、ほかにも知りたいと思う方が多数おられたようで、
今回、大勢の方においでいただき、どうもありがとうございました。

せっかくの機会なので、もしも知りたい方がいらっしゃればご一緒に、と思い、
Facebookを中心に呼びかけてみたが、私と直接つながりがない参加者が3割。
個人事業主の方に、という切り口で呼びかけたが、フタを開けてみれば総務人事系部署に属する会社員の参加が半分。
個人事業主は確かに多かったとはいえ、副業や予備軍の人たちも、実は会社員でもあった。

セミナーでは話の途中でも次々と質問が飛び出した。
中には、今の国の進め方への不満までが飛び出した。
私も一番後ろの席から、他の参加者と同様に挙手していろいろ質問させてもらった。
講師には、その質問一つ一つに丁寧に答えてもらった。
参加者からの質問に対して、別の参加者が自らの法律関係知識をもとに回答を話すような場面もあり、参加者の関心の高さがうかがえた。

とは言え、実際には不確定要素もあり、まだまだ国の動き、自治体の動きをにらみながら、というところも多そうである。

私自身が講師としてセミナーをやるのではなく、
今回のように、私がテーマを考え、その内容の専門家を検討し、私から直接ご本人にお願いする形での開催を、私は時々企画している。
そこには、私自身がその方のお話を聞きたいからという思いももちろんあるのだが、
せっかくならこの人の話をほかの方にもお聞かせしたい、という思いがある。

そういう形で開催すると、
「石崎さんが選んだ講師らしい人だね。わかりやすかった。」
「こういう話をする人をよく呼んできたね。」
「石崎さんも参加者と一緒になって質問するんですね。」
と言われることが多い。
今回も同じような感想をいただき概ね好評に終了できて、ホッとしている。
講師をお引き受けくださった田邊雅子さんのおかげだ。

講師の
我々国民がどうリテラシーを上げていくかが課題だ、
という言葉は、大いにうなづけるところ。
どんなことも人任せにできない、すべては自分のリテラシー、という時代に入ったことを改めて実感するのである。


参加者の方が、ブログで参加報告を書いてくれました。
セミナーで教えてもらった内容が書かれています。ご参考まで。

カッキーの『めざせ♪オモロウゴ』
http://ameblo.jp/86077739/entry-12049109598.html