2014年11月19日

大事なことも「あとで」にすると、「あとで」はなかなかやってこない。

もう20年以上前のことだが、北海道の町おこしイベントに行き、そこで出会った仲間たちとコミュニティーを作り、親しく遊んでいた。

おもしろいのは、メンバーの年齢が幅広いこと。
仕事、職業がバラバラなこと。
サバイバルツアーの町おこしの企画を何かで知り、それに応募してきた人たち、というのが唯一の共通項だった。

今みたいにSNSもないし、インターネットだってほとんど利用されていない。
どこでそれを知ったのかは、みんなバラバラ。

人に聞いた人、新聞で見た人、偶々テレビで見た人。
どこかでもらったチラシを見た人・・・・

ネットがないので、あとで調べよう、はない。
その場で聞く。忘れないようにすぐメモする。
見た記事は切り抜いて保存する。
そうしないと、応募することはできなかった。

応募ものだけじゃない。
買いたい商品。
体験してみたいサービス。
ちょっと気になること。。。。
当時は、その時にしっかり聞く。メモする。保存する。

でも今は、「あとで調べよう」だ。
ネットでいくらでも調べられる。
新聞や雑誌など、リアルなものから情報を得ても、
詳しいことは「あとで」調べられる。
でも次々気になることが出てきて・・・、
そして「あとで」がどんどん溜まっていくのだ。

でも実際は「あとで調べよう」と思っても、「あとで」がやってこないことの方が多い。
最近は日常的に忙しい人が多いし、特に私の場合は最近すぐに忘れてしまうことが多いので、「あとで」はなかなかやってこない。
次の「あとで」が積み上がっていって、古い「あとで」が遠く彼方に消えていくのだ。
ネットは便利だけど、本当に大事なことをぽろぽろとこぼしているような気がする。

どんなに大事なことも「あとで」にすると、「あとで」はなかなかやってこない。
大事だったはずのことが、いつのまにかどうでもいいことに変わってしまう。