2016年3月1日

私がエンディングノートを使って講座をしているわけ

2014年4月から
エンディングノートを使って生き方について考える講座を毎月開催しています。
それも「書き方を習う」のではなく、現役世代を中心に一緒に生き方を考える講座です。

なんでエンディングノート?
そこにはいろいろな理由があります。

あなたはエンディングノートって、どんなノートか知っていますか?

今や、エンディングノートを知らない人はほとんどいないけれど、
実際に見たことがある人はそう多くはありません。
60歳未満となると、ほとんどいません。

エンディングノートというと、死ぬときのために準備するノートだと思う人が多いようです。
でもエンディングノートは、むしろ人生ノートと言った方がいいくらい。
死ぬときのために準備するノート」とは実はちょっと違うんじゃないかと思うのです。

この講座をスタートした時の思いは、今とは少し違った

当初、この講座をスタートした時
私は、エンディングノートを書くための講座にしよう、書くための情報を提供する講座にしよう、と考えて始めました。
なぜなら、エンディングノートを実際に書いている人がほとんどいなかったから。
シルバー世代の方々を意識していました。

エンディングノートの項目は、
すぐに答えられること、
なかなか答えられなくて考えこんでしまうこと、
答えたくないこと、
などいろいろ。

だから書こうと思ってもなかなか書けるものではないのですね。
あそのうちに…と思ってしまい込んでしまう人も多く、
持っていても書いている人はほんのわずかです。

書けない理由は、
書くための情報や、選択肢を選ぶための情報が圧倒的に不足しているから。
さらに、質問項目は今までに考えたこともないようなことを突き付けてくるので
「そんなこと言ってもね~」という気持ちになってしまうから。
なかなか書くところまで行かなかったり、
書き始めてもすぐにやめてしまったりするんですね。

だから、エンディングノートの項目一つ一つについて、
その言葉の意味や周辺情報を提供し、
必要に応じて周辺の情報に詳しい専門家をお招きしてお話を聞いて・・・
という講座を始めようと考えたのでした。


エンディングノートは、自分とは何者ぞ?!を聞いてくる

だけどいくら情報があっても、あるだけでは足りませんでした。
むしろ情報よりも必要なのは、自分らしいとはどういうことか?ということ。
たとえば、
どんなことを大事にして生きてきたのか。
これからどんなことを大事にしていきたいのか。
ということ。
それは、自分が生きてきた証をどう残したいか、につながります。


要はエンディングノートというのは、
「あなたは誰?何者?」と聞いてくるノートなのです。

だからとっても難しい。
一人ではなかなか考えにくい。進めない。
漠然としすぎてどう考えたらいいかわからない。

エンディングノートではなく、私ノート、人生ノートと呼びたい

たしかに難しいのだけど、この自分らしさを探す作業は、
自分を大事にすることにつながります。
まわりへの感謝を再確認する機会にもなります。
そこでささやかな幸せに気づけることもあります。
だから年齢に関係なく意味があるのです。

エンディングノートによって、
私たちは生まれてから死ぬまでの自分の人生を見直すことができる。
つまり、エンディングノートはこれからの人生を考えるためには絶好のツールなのです。
人によっては結果的にエンディングに向けての準備や対策につながるので、
どうしてもそちらの方ばかりに目が行くのでしょう。

例えばお金・・・・
例えば医療・・・・
例えば・・・・

私たちは言葉を聞いてなんとなくわかったような気になっているけど、
実は具体的なことはあまり知りません。
どの項目も、人によって回答は違うし、正解なんてない。
そこで意味を持つのは、それまでの生き方であり、
エンディングノートに書いていることは生きざまの結果そのもの。
だから私は、本当のことを言えばエンディングノートではなく、
私ノートと、人生ノートと呼びたいところなのですが、
それではなかなかわからないのでも、エンディングノート講座と称して続けています。

時には専門家さんに来ていただき、日頃知る機会のないお話をお聞きすることもあります。
テーマによっては、参加者同士で意見交換・情報交換することもあります。
少人数だからこそ、本音トークで盛り上がることもあります。
こうして、毎回毎回、人生、生き方を考える講座を続けています。

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