こちらで予告をしたように、本日12月18日、「失敗しないエンディングノートの書き方」(法研)が発行された。
全国の書店で販売中のはずだが、私はまだ本屋さんに行っていないので未確認だったが、昨日、東京・恵比寿の本屋さんで買ったと連絡をくださった方がいるので、そろそろ本屋さんに出回り始めているようである。
ついこの前まで知らない人が多かったエンディングノートは、今やほとんどの人が知るものになった。
ものすごい数のエンディングノートが出回っている。
エンディングノートを持っている人も増えてきたことだろう。
しかし、実際に書いている人はあまり多くない。
書き始めても、すぐにやめてしまう人も多いと言う。
エンディングノートに興味を持っている70代の方々に、私がお話をした時も、書いている人は0(ゼロ)だった。
書こうと思っても、書きたいと思っても、ちゃんと書こうとするとエンディングノートは結構難しいのだ。
でも、書こうとすることで小さな発見があることも確かだ。
エンディング=終焉。
そう考えると、なかなか書けなかったり、まだまだ先と思ったりする人が多いが、エンディングノートの項目は、実は終焉の為だけとは限らない。
30代、40代、50代・・・どんな年代であっても、エンディングノートを書こうとすることは、自分の人生を再確認する上で意味があると、実際に書いてみると実感する。
家族関係や友人関係を再確認することもできる。
それは、これから自分がどう生きていくか、どうやって自分らしく生きていくか、を考える上で、とても役に立つことであり、意味のあることだ。
終焉の為だけにエンディングノートを書くなど、あまりにもったいないことに思えてならない。
世の中は終活ばやりと言う。
エンディングノートを書きましょう、という活動や講座も数多い。
相続問題、お葬式の方法、お墓問題・・・そういうことも大事だが、そこにいくまでどう生きるか?どう自分らしく生きるか?
その生きた結果が最期、終焉であるにもかかわらず、今はそこばかりに注目が集まっているように見えるのは、残念なことだ。
そういうことを考えるのならば、ぜひとも「どう生きるか」と合わせて考えていきたい。
「エンディングノートを書こう」と思うことは、終焉だけでなくもっともっといろんな意味を持つことであり、自分らしく生きるために役立ててこそ、価値が出るものだと私は思う。
私は、エンディングノートについて、そういうことを書きたかった。
本書で、そういうことまでお伝えしきれているかどうかは甚だ自信がないが、エンディングノートをきっかけに、今よりももっとイキイキと生きていく人、ワクワクしながら生きていく人が増えていけばいいなと願うばかりである。