2014年9月9日

プロフィールに年齢を出すかどうか・・・


先日、今の時代のプロフィール写真について書いたところ、カメライターのかさこさんが自らのブログで紹介してくれた。

実物より見栄えがいいプロフィール写真は逆効果
  つぶやきかさこ~生き方・働き方・考え方+旅 より。

そこでは、プロフィール写真と合わせて、
プロフィールに出す年齢についても書かれていた。

相手からすれば、いくつぐらいの人なのか、
知りたい欲求があるのもわからないわけではないが、
女性のプロフィールで年齢を明らかにしている人は圧倒的に少ない。
私の場合、絶対に秘密というわけではないし、
7月に朝日新聞の取材を受けた際には年齢がしっかり公表されている。
それでも自分のプロフィールを出す場では、敢えて明らかにはしていない。

かさこさんによれば、年齢は時代背景とかがわかるから、
仕事を頼む上でその人のことを理解するヒントが増える、だから年齢は
明らかにして方がいい、という。

確かに その通りだとは思ったのだが、では自分が即公開するかどうかと言えば、
そこはオンナごころとしては、少々ハードルが高いなと思い(苦笑)、
私はそのままにしていた。

さて、その記事が出た2日後、私は都内のある地域で約40名ほどの方に
拙著「失敗しないエンディングノートの書き方」に関連したお話をする機会が
あった。

集まる方の平均年齢は75歳。
生涯教育の場で学んだ卒業生を中心にしたコミュニティだという。
事務局や役員等、中心的な役割をするのは男性だが、
メンバーは圧倒的に女性の方が多い。
「エンディングノートの話」という呼びかけで、集まった方々だ。

始まってから、会場では私が掲載された朝日新聞が回覧された。

途中の休憩時に参加者さんから声をかけられた。

「最初に見たときに、エンディングノートの話なのに、こんな人?と思った。
 若い人に何がわかるんだ?!ってね。
 でも、新聞に出てた年齢を見て、あ、意外に年いってるんだな、と思って
 お話を聞く気になりました。」

若く見られたようで、ありがとう!ではあるけれど(苦笑)、
それ以上に思ったのは、年齢で信頼感や説得感が変わるということだ 。

日本は年齢を気にしすぎる。
仕事に年齢は関係ない。
要は中身でしょ。

・・・よく言われることではある。
理屈の上ではその通りなのだが、人の気持ちや納得感はそれだけではない。

老性自覚という言葉があるらしい。
老性自覚とは、「自らの老いを受け入れ、認めること」だそうだが、これが難しい。
私自身も、信頼感や説得力に悪影響があるというのに、
それよりも若く見られたことに浮かれている私がいるのだから情けない。

それでも、参加者さんからそんなことを言ってもらったことで
自分の中の殻が一つ割れたような気がする。
かさこさんのブログで書かれた内容も思い出し、
そろそろ開き直って年齢をだすかなと、ただいま検討中である。