昨日電通が発表した「2009年 日本の広告費」。全体で前年比11.5%減。そして、媒体別の金額では、初めてインターネット広告が新聞広告を上回り、テレビに次ぐ第2位の媒体になった。
このニュースは、昨夜NHKでも報道されていた。民放のニュースでは私は見かけなかったが、これは偶々なのか、それとも広告頼みの民放テレビ局にとっては脅威だから報道しなかったのか・・・。
そういえば、その昔、インターネット広告がラジオ広告をぬいて、媒体で4位になった時、大ニュースになったなあ・・・と思い出す。
ニュースではインターネット広告の話にスポットが当たっているが、むしろ深刻なのは、新聞が18.6%減、そして雑誌が25.6%減という数字だ。活字媒体が苦戦している。苦戦する雑誌業界でも、新興出版社一部の雑誌が健闘しているという状況を考えると、老舗の出版社の苦境がいかに大変なものかがよくわかる。活字への接触が猛スピードで減っているのだろう。この数字は今後復活する時が来るのだろうか?
この統計は金額。インターネット広告は、全体に比較的安価であることを考えれば、その活用の広がりは大変なものであることが想像できる。しかもクリック保証など、効果がある程度見えるものも多く、広告業界にとっては、今までの広告ビジネスからの転換も考慮せざるを得なくなる時期に確実に入ったと言える。広告費をベースにしたビジネスモデル自体が壊れようとしている。
それでも私は、広告でモノは売れ、人の気持ちが変わる、ということを否定しない。ただ、広告とのつき合い方が変わったのだ。広告主も。消費者も。それを忘れると、大やけどをしそうだ。
2010年2月23日
2010年2月15日
「何回言ったらわかるの?!」
「何回言ったらわかるの?」子どものころによく言われた言葉だ。
中小企業の経営者向けにメルマガを発行している経営コンサルタントが、「教育とは言ってみれば“思い込ませること”、相手の思考をAからBに動かすものだということをわかった上で、同じ人間に同じ話を400回言えるかどうかだ。」と解説している。 「文化とか伝統とかいうものは、こうやって作るのだ」と解説している。
子どもの頃、同じことを2回・3回と言われ、「何回言ったらわかるの?」とよく言われたものだ。仕事を始めてからも先輩からそう言われたことを思い出す。私自身も、若手と仕事を進める場面でしばしば言う言葉でもある。それでも私が言うときは、せいぜい3回~5回同じことを言い続けた結果使う言葉である。しかし400回とはすごい数だ。これには驚いた。
なるほど、人を育てようとしたら、400回言わなくてはいけないのか・・・・。
それだけのエネルギーがなくては、文化や伝統は作り上げることができないということなのだろう。
ただ、「教育とは“思い込ませる”“相手の思考を動かす”」という表現が少々気にかかった。
そういうことよりも、言う(=教える)側は400回言い続けられるだけの熱意が必要だし、聞く(=教わる)側は何回も聞くたびにそれを受け入れられる心があるかどうかがむしろ重要な気がする。表面上は聞いていても、心に届いていなければ意味はない。結果、納得しなければ400回が500回になったとしても無駄になってしまう。
言う方も400回言い続けられるだけの熱意が必要であり、それだけの熱意があれば、400回にまでならなくても、言葉は届くはずだ。
結局、それは愛情だったり、信頼感だったり、リスペクトできるかどうかだったり、などの別の要素が、回数よりも重要になってくるような気がする。
これは教育だけでなく、あらゆる場面でも同じことが言えると思う。
中小企業の経営者向けにメルマガを発行している経営コンサルタントが、「教育とは言ってみれば“思い込ませること”、相手の思考をAからBに動かすものだということをわかった上で、同じ人間に同じ話を400回言えるかどうかだ。」と解説している。 「文化とか伝統とかいうものは、こうやって作るのだ」と解説している。
子どもの頃、同じことを2回・3回と言われ、「何回言ったらわかるの?」とよく言われたものだ。仕事を始めてからも先輩からそう言われたことを思い出す。私自身も、若手と仕事を進める場面でしばしば言う言葉でもある。それでも私が言うときは、せいぜい3回~5回同じことを言い続けた結果使う言葉である。しかし400回とはすごい数だ。これには驚いた。
なるほど、人を育てようとしたら、400回言わなくてはいけないのか・・・・。
それだけのエネルギーがなくては、文化や伝統は作り上げることができないということなのだろう。
ただ、「教育とは“思い込ませる”“相手の思考を動かす”」という表現が少々気にかかった。
そういうことよりも、言う(=教える)側は400回言い続けられるだけの熱意が必要だし、聞く(=教わる)側は何回も聞くたびにそれを受け入れられる心があるかどうかがむしろ重要な気がする。表面上は聞いていても、心に届いていなければ意味はない。結果、納得しなければ400回が500回になったとしても無駄になってしまう。
言う方も400回言い続けられるだけの熱意が必要であり、それだけの熱意があれば、400回にまでならなくても、言葉は届くはずだ。
結局、それは愛情だったり、信頼感だったり、リスペクトできるかどうかだったり、などの別の要素が、回数よりも重要になってくるような気がする。
これは教育だけでなく、あらゆる場面でも同じことが言えると思う。
2010年2月10日
Made in Japan神話は大丈夫か?
今週は、キリンとサントリーの合併破談、トヨタのプリウスリコール問題と、日本の産業界のビッグニュースが広がった。どちらも衝撃的なニュースだ。
キリンとサントリーは、当初から社風がこんなに違う会社が一緒になって、どうやって仲良くやっていくのだろうか?と興味深かったが、結局統合比率の問題から破談になったようで、「どうやって仲良くなっていくか」を見ることはできなくなった。
さて、気になるのはトヨタのプリウスリコール問題である。
私が愛読するメルマガでは、ビッグスリーの更生中であるアメリカの意図を指摘していた。確かにトヨタ側の問題も否定できないものの、そのような国レベルの意図が働くというのは、トヨタにとって悩ましいことである。
さらに気になるのは、このニュースが世界的に大きく発信されていることである。日本を代表する製造業、トヨタのリコール問題だ。それが世界中に配信されるのである。ニュースに接して一般消費者は、「あのトヨタが・・・!」と思うだろう。
ファッションも、雑貨も、車も、日本製の商品は高い価格帯で販売されている。中国の富裕層からは強い支持を得ている。それは「Made in Japan」はしっかりしたモノづくりをしていて、安心・安全な商品であり、高級品だから、というイメージがあるからだ。特にアジア諸国に広がる「Made in Japan」に対する信頼と憧れ。日本ブランドができあがっているのだ。このイメージが、日本の製造業を代表するトヨタのニュースをきっかけに崩れていきはしないだろうか。
今や農産物に至るまで多種多様の業界製品が、「日本ブランド」でアジア市場に高価格帯の商品で商売をしている。私の関係するクライアントさんも、そのブランドに支えられてアジア市場で健闘している。
「日本ブランド」の財産とも言える「憧れ感」は、一朝一夕で築けるものではない。トヨタ1社のニュースが(ホンダのニュースも出始めたが)、日本の製造業全体に影を落とすことがなければいいが・・・と、私は危惧するのである。
キリンとサントリーは、当初から社風がこんなに違う会社が一緒になって、どうやって仲良くやっていくのだろうか?と興味深かったが、結局統合比率の問題から破談になったようで、「どうやって仲良くなっていくか」を見ることはできなくなった。
さて、気になるのはトヨタのプリウスリコール問題である。
私が愛読するメルマガでは、ビッグスリーの更生中であるアメリカの意図を指摘していた。確かにトヨタ側の問題も否定できないものの、そのような国レベルの意図が働くというのは、トヨタにとって悩ましいことである。
さらに気になるのは、このニュースが世界的に大きく発信されていることである。日本を代表する製造業、トヨタのリコール問題だ。それが世界中に配信されるのである。ニュースに接して一般消費者は、「あのトヨタが・・・!」と思うだろう。
ファッションも、雑貨も、車も、日本製の商品は高い価格帯で販売されている。中国の富裕層からは強い支持を得ている。それは「Made in Japan」はしっかりしたモノづくりをしていて、安心・安全な商品であり、高級品だから、というイメージがあるからだ。特にアジア諸国に広がる「Made in Japan」に対する信頼と憧れ。日本ブランドができあがっているのだ。このイメージが、日本の製造業を代表するトヨタのニュースをきっかけに崩れていきはしないだろうか。
今や農産物に至るまで多種多様の業界製品が、「日本ブランド」でアジア市場に高価格帯の商品で商売をしている。私の関係するクライアントさんも、そのブランドに支えられてアジア市場で健闘している。
「日本ブランド」の財産とも言える「憧れ感」は、一朝一夕で築けるものではない。トヨタ1社のニュースが(ホンダのニュースも出始めたが)、日本の製造業全体に影を落とすことがなければいいが・・・と、私は危惧するのである。
2010年2月4日
ツイッターの旅・・・?!
アメリカのオバマ選で一般的になったツイッター。
その内容や価値は、理屈の上では理解していた(つもりだった)。その昔、携帯やメールが限られた人だけの時代から日常のインフラに変わったように、ツイッターもそうなるかもしれない。そう感じてはいるが、自分自身が実際にやるところまではなかなかいかなかった。
しかし、1月23日発売の週刊ダイヤモンドの第1特集は「2010年ツイッターの旅」。概念はわかるものの、果たしてそんなに効果があるのか半信半疑だ・・・。
しかし企業がツイッターを取り入れてしっかり販促面で効果を上げているという実績がある。2009年後半からのスタートで・・・。これは広告業界にとっては大きな脅威だ。ツイッターに市場を奪われるかも、とびくびくしている業界は多種多様のようだが、広告業界もその一つだろう。場合によっては広告不要論も出てくるだろう。
広告不要?! それでようやく、私も重い腰を上げる気になった。
まずはアカウントをとって・・・・。
つぶやきねぇ・・・・・・3日たつが、ユーザーとしてそのおもしろさや奥深さについて、残念ながら実感としては感じ切れていない。 使いこなせていないせいなのか、文化が合わないからなのか、それもまだわからない。
その内容や価値は、理屈の上では理解していた(つもりだった)。その昔、携帯やメールが限られた人だけの時代から日常のインフラに変わったように、ツイッターもそうなるかもしれない。そう感じてはいるが、自分自身が実際にやるところまではなかなかいかなかった。
しかし、1月23日発売の週刊ダイヤモンドの第1特集は「2010年ツイッターの旅」。概念はわかるものの、果たしてそんなに効果があるのか半信半疑だ・・・。
しかし企業がツイッターを取り入れてしっかり販促面で効果を上げているという実績がある。2009年後半からのスタートで・・・。これは広告業界にとっては大きな脅威だ。ツイッターに市場を奪われるかも、とびくびくしている業界は多種多様のようだが、広告業界もその一つだろう。場合によっては広告不要論も出てくるだろう。
広告不要?! それでようやく、私も重い腰を上げる気になった。
まずはアカウントをとって・・・・。
つぶやきねぇ・・・・・・3日たつが、ユーザーとしてそのおもしろさや奥深さについて、残念ながら実感としては感じ切れていない。 使いこなせていないせいなのか、文化が合わないからなのか、それもまだわからない。
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