2009年3月27日

かなり前から、漠然とやりたいなあと考えていたことがある。

できることならそれを事業化したい、

将来的には私はそれで食べていきたい、

そんなことをずーーーーーーっと考えてきた。

けれども、いろいろ考えれば考えるほど、それは事業として成立する図が見えてこない。

客観的には、私の趣味もしくはボランティアにしか見えないでしょう。。。。



どうやって、事業化する方向を考えていったらいいんだろう・・・?



悶々としていると、仕事の依頼が入る。

そうそう、まずは目の前の仕事をやらなくっちゃ。



気づくと、「漠然とやりたいなあ」と思っていたことは、

はるか遠くに行ってしまって、そのうちそのうち・・・と時間だけが過ぎていくのです。



自分自身が実に弱い人間だと実感するのは、こんな時です。

2009年3月15日

一人で困ること

一人なので、仕事は一人でしかできない。



プロジェクトで見れば、仕事はチームで動かすとか、

手分けをするとか、会社員時代にはいろいろあった。

しかし、個人(フリー)になってみると、全体の仕事自体はチームで動かすものの

いい意味でも悪い意味でも、自分の変わりは誰もいないことが、実感としてよくわかった。

自分自身が不在時のフォロー体制もない。

時間がない仕事の場合は、40度の熱を出しても私しかいないので

私が仕事をしなくてはならないのだ。たとえそれが単なる作業だけであっても。

会社員時代、いかにまわりの部下や後輩に助けられていたか、と

改めて感謝、です(苦笑)。



さらに、組織を離れて一人になることは、そのために自分のキャパが狭まり、

結果的に仕事のサイズが小さくなることも否めない。

こんなことは頭では十分分かっていたはずだったのに、いざ現実がそうなると、今さらながら大いに実感。せつないことだ。

仕事も、全体を見るよりも、部分を見る傾向になりがち。

求められるのが、そういうサイズだからだ。



結果的にこれがいいことなのかどうか・・・。
私自身のよさが発揮できない(=弱さが前に出やすい)ような気が・・・。

一人になるということは、それなりにいろいろ問題もあるものだ。

一人になっても組織の一員?

私の退社後の、「お金を産む」という意味での仕事は、

結局のところ、元在職していた会社との協力を前提とした仕事が中心になった。



「一人になった」と偉そうに言ったところで、所詮、仕事面では前の会社組織の

一部であることに、何も変わりないのである。

しかしながら退社したわけだから、前の会社に出勤するのではなく訪問だ。

そして会社に訪問したら、まず打合せが中心。

一応、私のために席も用意してくれてはいるが、打合せが終わっても

自分の席でゆっくりWebを見る、などというのはなかなかできない。

かつての上司、同僚、後輩に対して、仕事上の話をするにも、どこかに遠慮がある。

諸先輩に、「会社辞めても、変わらずに若いのを指導してね」などと

いくら言われても、なかなかできるものではない。

組織的に上司でもないのに、何かと偉そうに言われるのは、

さぞかし彼(彼女)にはうっとおしいに違いない、などと当事者に同情してしまうのだ。

このような仕事の仕方だけを客観的にみていくと、

果たして私は会社を辞めてよかったのだろうか?

などと、考えるようになってしまう。



このような仕事のしかたは、私の中の一部ではあってもいいが、

大部分であってはならないのだ。

最初の作業

辞めてすぐの最初の仕事は、
長年おつきあいいただいた皆様へのご挨拶状の発送だった。
お金を産むわけではないので、正確には「仕事」とは言えません。
最初の「作業」というべきですね。

そのためにまず、今までの名刺の整理。
これが実に大変な作業で、丸々2か月を費やしてしまった。

失礼なことに、
名刺を見ても残念ながらお顔を思い出せない人、
お顔どころか何の仕事で関わったかひとかもわからない人、
まったく記憶のない人など・・・・・

皆さま、ごめんなさい。

日頃、人脈は財産だと豪語していたくせに、記憶が曖昧で自己嫌悪です。
とは言え、名刺の数のあまりもの多さに圧倒され、結局大変お世話になった方々に限ってご挨拶を出させていただくことにした。
その発送先の絞り込み、ご挨拶文の検討、これだけに費やした時間は2か月!
会社勤務時代には考えられないスローペースだ。
それでもあとから誤植が発見される、というお恥ずかしい事態もあった。
発送後、ありがたいことに、激励などとても多くのお返事をいただいた。
想像もしていなかっただけに、感謝、感謝、感謝・・・。
その結果、「もう後戻りができないぞ!」という気分になり、気持ちの上でようやくエンジンを吹かすことができたような気がする。

ひとりになった始まり

会社という組織の一員ではなく、もしも一人になったら何ができるか?
そんなことを長いこと悶々と考えながら、結局25年勤務した会社を辞めた。

会社は中堅(弱小?)総合広告代理店。
企画を経て営業に移り、プロデューサー的な動きをしてきた。
長年勤務の結果、多種多様な業種を経験できた。
今思うと、仕事は大好きだったし、会社を愛していたし、
会社の居心地もよかったし、 辞める必要などなにもなかったように思うのだが、
このまま継続の道ではなく、 違った道を歩みたい、という気持ちは
どうにも抑えられなかった。
自分がもしも二人いたら、間違いなく辞めることなく続けていたと思う。
会社員時代の得意先仕事はすべて会社に残し、一部の仕事に限り、
会社と協力する前提でその仕事を継続する、という会社との取り決めで
良好関係を保ちつつ退社。

一人になることで、不安半分期待半分。
そして、1年以上が過ぎた。

辞めてみたら、組織の一人ではない、という状況に今ひとつピンと来なくて、
最初の頃はしばらくペースがつかめなかった。
学校に通ってビジネスについて改めて勉強したりしながら、
かつての仕事関係で 親しくしていた事務所内に間借りする準備を始める一方、
自宅内に自分の 仕事用スペースも確保した。