2014年3月30日

先輩を見ながら生きること

若い世代が多い会社に勤め、若手社員の面倒をよく見ていた30代の女性が、幅広い世代が勤務する会社に転職した。


「今までずっと、お姉さん的になっていましたが、
転職したら周りは、年齢的にも、仕事上のスキルも、私より上の方がほとんど。
魅力的な先輩方に囲まれて、日々刺激を受けています。」

「女性が多い職場ですが、家庭や子育てと両立している方も多く、
自分自身の将来像をイメージしやすいというか、安心感があります。」

理想の先輩像が身近にあるというのは、こんなにも働きやすいことなのか。
我ながら驚いています。」

自分の5年後、10年後、20年後、30年後を考えてみるのは難しい。
イメージしようとしてもなかなかイメージしにくいものだ。
けれども、諸先輩を見ることで描きやすくなる。

●●さんのようになりたい。

●●さんよりも、もう少し××になりたい。

自分の目指すイメージに近い人がいると、自分の将来に希望が持てる。部分的に真似てみようとしたり、相談したりして、モチベーションアップにもつながる。

だから、年長者がカッコよく見えること、素敵であることが大事だと思うのだ。
年長者はカッコよくあってほしい。素敵であってほしい。
たとえ何歳になっても。

それは働き方であってもいいし、地域とのつながり方であってもいいし、遊び方であってもいいし、暮らし方であってもいいし、どんな形でもいい。

働き方も、暮らし方も、生き方も、心地よい形は人それぞれ。みんな違うので、その形はいろいろであっていい。
なんにせよ、先輩の「素敵」を見せることは、将来への希望につながると思うのである。

だから私は、40歳以上の「素敵」作りにこだわるし、関わっていきたいのだ。
それはきっと社会を元気にすることにつながるから。

今、私は、60代、70代、80代、それ以上の年長者の“素敵”に接すると、とても大きな力をもらえる。
自分より若い人の言葉や姿にいくら尊敬や憧れを抱くことがあっても、それは自分の将来像とは重ねにくいせいか、どこか自分とは違う他人事になっているのかもしれない。

先輩の姿、様子を見てああいう風になりたい・・・そう思えると、勇気が出る。
失敗を恐れずに前に進もうと思える。
それは、いくつになっても遅すぎないよ、と言ってもらっているような気がするのかもしれない。
【過去のブログ記事から】

たかが年齢、されど年齢。でも年を重ねるのは素敵だ。

エンディングノート継続講座を開講します。

2014年3月21日

開催報告「40代50代のための、エンディングノート講座」


3月19日、「40代50代のための、エンディングノート講座」を開催した。
今、エンディングノートに関するセミナーはあちこちで開かれているが、おそらくこういう年代に限った講座は、他ではないと思う。



エンディングノートを書くということは人生を見通すことにつながる。
エンディングノートは終活ツールとよく言われるが、エンディングだけでなく、
自分の生き方を考える棚卸しツールにもなる。
だから世代問わず、あらゆる人にとって有効なはずなのだが、どんなタイミングで書くかによって、その考え方や、書き方が変わってくるはずだ。
そこで、エンディングノートセミナーによく来られるような対象とは違う、少し若い世代のためのエンディングノート講座を開催した。
少人数で、お茶を飲みながら、お菓子を食べながらのリラックスした雰囲気の中でテーブルを囲んで・・・・

参加者からいただいた感想をご紹介します。


「石崎さんのセミナーに参加するたびに、自分が何を求めているのかを考える。今の自分自身を見直すきっかけになる。いろいろなことに興味がある中で、これからどういう風にして行こうかというのが見えてくる。」

「エンディングを考えることは、生きることを考えることなのですね。」

「なるべく早くからエンディングを考えることは大事だと思う。せっかくやりたいことは、少しでも早くに人生を見通して進めていけた方がいい。年代を区切ったこのようなテーマがよかった。」

「今回初めてエンディングの話を初めて聞いた。本屋さんでエンディングノートを立ち読みしたことはあるけど、これは書けないと思った。でも、今日のように、自分の今までのことを掘り下げて振り返って、そこから考えていく~というのがよかった。」

「石崎さんのセミナーに来ると、いつも、自分が忘れていた“好きだったこと”を思い出し、はっとする。」

ご参加くださったみなさま、どうもありがとうございました。



さて、終了後、参加者さんより、

・エンディングノートは、書けと言われたからと言ってそうそうかけるわけじゃない。

・どういう風に書けばいいか、アドバイスがあって初めて、書けないことも書けるようになる。

・書こうと思っても思うだけ、買っておいて置いておくだけで終わりになってしまいがち。

というお話が出てきました。

そういう方々のために、毎月少しづつ、一緒に書いていく、エンディングノートの継続講座が始まります。
こちらのブログでもご紹介したように、4月開講です。

詳しくはこちら

エンディングノートを書いてみたい方、
自分の人生を見直したい方、
自分について再確認したい方、
・・・・世代を問わず、お待ちしています。


2014年3月20日

エンディングノート継続講座を開講します

ようやく春の訪れを感じられるようになってきた。
学校や仕事などが新年度に変わり、新しい始まりを迎えるところも多いことだろう。

私も、4月から新しい講座をスタートする。

「エンディングノート グループ講座 定期継続クラス」

昨年12月に著書「失敗しないエンディングノートの書き方」を出した。
世の中は終活ブームなどと言われることもあるが、人が死ぬというのは昔から変わらないことで新しいことではない。それなのになぜ今、終活が注目されるのかと言えば、社会が変わってきたからだ。家族の構成が変わり、地域のつきあいが変わり、人の生き方が多彩になってきたからだろう。

誰でも人は、生まれてからは死ぬまでのカウントダウンだ。
そういう意識をすることで、これからをどう生きるか考えるようになったり、自分自身について再確認したりするようになる。今と言う時間を感謝する気持ちにもなるし、これからの時間を大事に思うから、より丁寧に生きていける。
そういう意味で終活は大きな意味がある。終活ツールのエンディングノートは、世代を問わずに価値がある。

そんなことから本を書いたわけだが、の出版記念セミナーで、
エンディングノートという言葉を聞いたことがあってもどんなものか知らない、
エンディングノートに興味があっても見たことがない、
何を選んだらいいかわからない、
という人が、予想以上に多いことを改めて知った。

今、エンディングノートについてのセミナーはあちこちで開かれてはいる。けれどもエンディングノートを見たこともない人にとっては、そういうセミナーはなかなか敷居が高いに違いない。しかもエンディングノートの項目は多岐に渡っており、どんな人でもつまずきそうになる部分が随所にある。さらに人の人生は十人十色、百人百色。書く内容、書きたい内容は皆違うので、短時間のセミナーで書けるようになる人はそうそう多くはいないだろう。

だから少しづつ、一歩一歩書き進めていくような、エンディングノートの継続講座を開催することにしたのだ。
エンディングノートは知識がないとなかなか書けないばかりか、知識不足によるトラブルを招くリスクもある。
ゆっくり書く。
学びながら書く。
時には一緒に考えながら書く。
そういうリズムなら途中で挫折しにくいし、知識不足のところは補える。

第1回めは4月9日。
テーマは、「エンディングノートの構成と選び方」
実際にいろいろなエンディングノートをお見せしながら、それぞれどのような特徴があるのかお示ししながら、自分に合うエンディングノートを見つけてもらうことを目指す。

13:30〜の昼の会と、19:30〜の夜の会。

私が進める継続講座は、巷に溢れるエンディングノート講座に比べて、項目ごとに毎回さまざまな情報提供を行い、選択肢をお示しするとともに、これからのよりよい生き方につなげて行く構成を心がけたいと考えている。詳しくはこちら

お問い合わせ、お申し込みは こちらから

2014年3月11日

この日を忘れない

今日は3月11日。
東日本大震災の日だ。
今日の14時46分、私はミーティング中だったのだが、どうしてもこの時間は忘れたくなくて、携帯にアラームセットしていた。
14時46分、ミーティングを中断し、しばし黙祷。

あの日、私は急ぎの仕事を抱えて都心の仕事場におり、不足した文房具を買いに出かけていた。地震があったのは、その文房具店の中だった。店内も店員もパニック状態。店の外の電線はブランコのように揺れ、宅急便のお兄さんたちが集まって右往左往していた。
ただ事じゃない空気があったのに、私は当時受けていた仕事を早く終わらせねばならない事情があり、買った文房具を手に急いで事務所に戻った。ほとんどの人がビルから飛び出し屋外で様子をうかがっている中で、私は事務所に入り、余震を感じながらPCに向かい続けたのだ。
どれだけ大きい地震だったかも、震源がどこかも知らず、ましてやその後に津波がやってきたことなど、もちろん知らなかった。

その時携わっていた仕事が、書籍「からだにおいしい 魚の便利帳 全国お魚マップ」
日本全国の魚関係の市場やお祭り、イベント、郷土料理などを紹介するページを担当しており、私は多くの水産関係者の方々のお世話になった。もちろん、東北地方の方々も。

5月連休明けに少し落ち着いただろうかと思い、私は一人で仙台からレンタカーを借り、お世話になった水産業界の方々を訪ねた。震災から2ヶ月が経ったとは言え、海沿いはまだ瓦礫だらけだった。運転しながら心細くなったり、何もない景色に動揺したり・・・。

私に何ができるだろう・・・? そう思った時、現地の人から言われた言葉が、

「覚えていてほしい。我々を忘れないで。」

「覚えている人がいる。それだけで、我々は頑張れる。」
「時々思い出して、どうしているかなと思ってほしい。」


あの日から3年。

はい、私は覚えています。
お元気ですか?どうしていますか?・・・
14時46分は、そんなことを思いながらの黙祷だった。
 
この日を決して忘れてはいけない。

2014年3月2日

出版記念セミナー 開催報告

去る2月19日、東京・池袋にて拙著 「出版記念セミナー」を開催されたのでご報告します。



■昼の会
【 日時 】2月19日 (水)14:00〜15:30 ※終了後は同会場にて懇親会
【 場所 】東京海上日動あんしん生命 池袋支社 会議室

■夜の会
【 日時 】2月19日 (水)19:00〜20:30 ※終了後は同会場にて懇親会
【 場所 】東京海上日動あんしん生命 池袋支社 会議室

今回は拙著「失敗しないエンディングノートの書き方」(法研)の出版記念ということでしたが、参加者の中でエンディングノートをお持ちの方はほとんどいらっしゃらなかったのは予想外でした。
「エンディングノートについて聞いたことはあるけど、どんなものかはよく知らない。なんとなく気になる。」~そういう方が多かったように思います。

エンディングノートという名前のせいか、ほとんどの方がエンディングノートを死ぬための準備のためのノートと捉えており、死んだ後にどうしたいかという希望を書くノートだと捉えていたようにお見受けしました。

そうではなくて、エンディングノートはイキイキと生きていくためのノートなのだと捉える私の思いが、多少でも皆様にお届けできれば嬉しいです。


今回お話しした内容は、
 ・なぜエンディングノートを書くのか。
 ・あなたは「 なんとなく不安病」 かも。
 ・「 なんとなく不安病」 の社会的背景
 ・エンディングノートは、「なんとなく不安病」の予防と緩和につながる。
    ・エンディングノートを書くなら、託す人に伝わるような配慮も大事。
  ・エンディングノートの書き方、7つのステップ
  ・エンディングノートを書くなら、まず遺影から考える

終了後の質問タイムでは、ご自身のご家族の遺影をどのように選んだかについて発表してくださる方や、「伝えたくないことをどのようにエンディングノートに書いたらいいか?」などの質問が出ました。

当日持参した拙著はすべて完売。
持参するのは重いからどうしようかな思っていましたが(苦笑)、嬉しいことです。
ありがとうございました。


終了後は、引き続き同会場にて懇親会。


当初は1時間くらいの予定でしたが参加者同士情報交換などで盛り上がり、大幅に延長となりました。

ご参加の皆様は、昼の会、夜の会とも、主婦の方、個人でお仕事をされている方、会社員の方等々、属性はさまざま。

無記名アンケートによれば、
「エンディングノートや終活に興味があったから」という以外に、
参加したきっかけで目立ったのが、
「 エンディングノートという言葉は聞くが、どういうものかわからなかったので」。
~これがトップだったというのも、私にとっては驚きでした。
どうやって書こうかと思うよりも、さらに1歩手前の方がほとんどで、自分の人生を振り返りたい、自分自身について整理したいという人も少なくありませんでした。

でもだからこそ、エンディングノートをうまく使いたい。使ってほしい。使えるはずです。
エンディングノートは、これからの人生のために使うものだし、生き方を考えるために使えるし、そういう話しをするために使えるものなのですから。


ご参加の皆様からの感想を一部ご紹介します。


 エンディングノートについて、遺影について、ここまで掘り下げたことは
 なかったので、
有意義だった。

 遺影に個性があると初めて知った。遺影の捉え方が変わった。

 エンディングノートというくくりだけではなく、
 広く多くの人に聞いてもらいたい内容でした。


 エンディングノートについては書こう書こうと思いながら
 先延ばししにしていました。
 エンディングノートのその心はなんだろうと思っていたので、スッキリしました。
 ありがとうございました。

 「エンディングノートは完成しない」、目からウロコでした。本当にそうですね!

 「エンディングノート=よりよく生きるためのノート」というところに、大いに共感
 しました。
 具体的なヒントがあり、よかったです。今後いろいろ考えていきたいと思います。
 
 エンディングノートは、財産を残す遺言の前提のように扱っていいいものでは
 ないのだと気づかされました。

 とてもよかったです。広く勧めたいし、私も始めたいと思いました。

 エンディングノートが、現代の暮らしに対するなんとなく不安に思う気持ちの
 軽減や、本当の意味でのこれからを生きるためのノート作成というのを聞いて、
 体中に電気が走った思いでした。



ご参加くださった皆さま、ご清聴ありがとうございました。

エンディングノートを使ってこれからを一緒に考えていく講座を開催します。

テーマを絞った1回完結の単発講座
少しづつ前に進んでいく継続講座(4月開講)
をご用意しています。

3月の1回完結単発講座は、「40代・50代のためのエンディングノート講座」。
40代・50代ならではの、気になること、忘れがちなこと、考えたいこと・・・。
エンディングノートを使って、考えていきます。
40代・50代だからこそ、書けることがあるはずなので。
超少人数で和やかに進める予定です。

詳細はこちら