2015年10月2日

川島なお美さんの葬儀に行ってきました

9月24日に亡くなった川島なお美さん。
10月2日、青山葬儀所でお葬儀があり、行ってきました。


会場まで


わかりにくい場所じゃないのに最寄りの乃木坂駅からの案内板は6箇所以上。
案内する人がついているところも多く、会場に着く前から気遣いの細やかさに驚く。 







会場に入ると

流れるBGMは川島なお美さんの歌声だ。
私が着いた時は祭壇のある本会場は近しい人たちを中心にすでに満席。
別に通された部屋も300席以上はあろうか。
正面には壁いっぱいに白とピンクの花が飾られ、その中央には鎧塚さんと二人が寄り添い合った全身写真が飾られらていた。



一般人の一般的な遺影のサイズで全身なので近づかないと顔がわからないくらい。
二人がそれぞれ花束をかかえているのかと思いきや、抱えているのは愛犬。
要は家族写真だ。 

本会場ではないので姿は見えないけれど、音声だけが流れてくる。
司会は徳光さんだ。
ご導師さま(浄土宗)が入場され、短いお経のあに川島なお美さんへの語りかけが始まった。


その後、弔辞が続く。

まず事務所の代表、そして林真理子さん、倍賞千恵子さん。

林真理子さんは、文化人、スポーツ人の活動団体エンジンゼロワンでの様子をふり返り、街頭でのビラ撒きも厭わない川島なお美さんのたくましさや、素敵な男性にご馳走してもらう会 のお茶目ぶりを語った。
そして最後に、

鎧塚さんを孤独にはしません。

と涙を流して締めた。

倍賞千恵子さんは最初に「はぁーっ」と息を吐き、

なお美ちゃん、私、あなたにどう話しかけたらいいのか。

と話しはじめた。

鎧塚さんのことをトシと呼び

「トシと一緒にいた」時の川島なお美さんのことを「古風な日本女性がいた。」と評した。
別荘に遊びに行った時に部屋に入ったらかわいいメッセージが置いてあったすばらしい気遣いのことも。
そして体が弱っていた時に倍賞千恵子さんが

そんなに頑張らなくていい

と言ったら、

だって私、女優だから!

と答えた話を披露した。倍賞さんの弔辞は

尊敬と感謝と限りない愛を込めて、女優、川島なお美様

で締められた。
司会の徳光さんによれば、倍賞さんは最期の看取りにも付き添ったようだ。

亡くなる20分前に病室を見舞い、仕事で今日は会場に来られなかった片岡鶴太郎さんからのメッセージが弔電として披露された。 

いつもご主人を気遣い、・・・

プライベートで親しくしていた人から必ず聞かれる言葉だ。
鎧塚夫婦と一緒に食事からカラオケに行き、Hiromi Goの歌を歌ったことに触れ、
川島なお美さんのことを、最後に

髪の芯まで爪の先までオンナだったね。

と締めた。



喪主、鎧塚俊彦さんからの挨拶は、
女房が、」「女房が、」と川島なお美さんの生き方を、すすり泣きながらも讃えた。

川島なお美さんは過去を振りかえることをしなかったという。
常に前向き、現在と未来だけ。
病気のことも後ろ向きに捉えることはなかったという。
去年大手術した前日に川島なお美さんが書いたメモが出てきたそうで、そこには、

もっともっと、川島なお美を進化、熟成させる、そのための試練をありがとう、

と書いてあったそうだ。

女房は他界したくらいでへこたれるやつじゃない。
今頃、私は次のステージで次のことを考えているから、と言ってるんじゃないかと思います。

腹水5リットル溜まった中でも舞台に立ち続けていたのは奇跡だと医師に言われたという。


戸籍名の鎧塚ではなく川島なお美で

葬儀は、本名の鎧塚直美で、という意見があったようだが、戸籍名ではなく川島なお美で、というのは鎧塚さんからの申し出だったそうだ。。

祭壇は白とワインレッドで構成された花祭壇。 

ワインボトルが複数並び、特に大きなボトルに深紅(ワインレッド)のバラが生けられ、たくさんのワイングラスの中には火が灯されていた。

浄土宗のお坊さんは4人。
驚くくらいいいお声をされていたのは、舞台の川島なお美さんのお式だからか。

お焼香後、出棺までは長い時間がかかったが、芸能人の方も含めて多くの人がお見送りまで待っていた。

出棺の際に鎧塚さんが、

女房は拍手をもらうのが大好き、それが生き甲斐だと言っていました。
どうか割れんばかりの拍手で送ってください。

と語った言葉を受け、場内はまさに割れんばかりの拍手が起き、それがいつまでも続いた。
拍手が続く中で鎧塚さんが霊柩車の助手席に乗り出発すると、大きく開いた窓から大粒の涙を流しながら、両手で持った戒名が書かれた位牌を窓の外に高く掲げた。

拍手はずっと鳴り止まず、車が見えなくなっても、誰もがそこからなかなか立ち去ることができかった。

夫婦二人、違う道を歩きながらも相手を気遣う川島なお美さんと鎧塚さんの様子は、同世代であること、子どもがいないことなども手伝い、私自身や私たち夫婦のあり方について今一度考えさせてくれる。
誰にとってもいつ終わるかわからないこれからの人生だか、命の終わりは、今日という日、今という時間の大切さを感じるきっかけになると思う。

川島なお美さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

会場外には、プライベート姿の写真がいっぱい。
一番手前は病室のノーメイク姿にもかかわらず、とても愛らしい。












エンディングノートを使って、自分らしく生きることを考える講座
毎月第2水曜日18:30~麻布十番にて開催
体験参加も受付中です。
  10月5日(月)18:30~
    ※9月9日(水)開催予定でしたが台風の影響により延期を決定しました。
    もしも今・・・?!
     命にかかわる医療について、もう少し考えてみる
  10月14日(水)18:30~
    自分のルーツと家族の関係
     ~家系図から見えてくること~

   会員制の継続講座ですが、初回は体験参加できます。
   体験参加費用;3,000円(消費税別)