Twitterを見ていたら、「60歳定年だとすると【8万時間】働くことになるんだそうだ。そして、引退後の時間も【8万時間】あるんだそうだ。」というつぶやきをみつけた。
ん?!そんな馬鹿な、と思って計算してみた。
仮に8時間労働だとして、大卒後から60歳定年までは、確かに労働時間は大体8万時間だ。仮に60歳から80歳までのすべての時間から、睡眠時間(8時間)を引くと、12万時間時弱! 60歳定年までの労働時間である8万時間に達するのは、74歳の時だ。今後定年がどんどん延長されていくとは言え、定年から先の時間がいかに長いかがわかり、今さらながら驚いてしまう。
どれだけの人が、定年以後にそれだけの時間があることをわかった上で、定年を迎えているのだろう。定年後の時間がそれだけの時間になるなら、なんとなく過ごすにはあまりにもったいない。「好きな本を読んでゆっくり時間を楽しむ」「今さら趣味をみつけるなんて無理」など、特に男の人からはいろいろな声が聞こえてはくるが、やっぱり、定年後をどう過ごすか?は大事なことであるのは間違いなさそうだ。
例えば、社会人になって定年までの間に手がけた仕事、達成した事柄はいったいどれだけあるだろう? 定年後にそれと同じだけの時間があるなら、いろんなことがたくさんできるはずではないだろうか。実際、定年後の生活の中で、日々どう過ごそうか悶々としている人は相当数いるはずだ。
そういう時間を有効に活用できるような市場は、必ずあるはずだし、そういう市場を作って拡大することは、きっと明るい社会へとつながっていくことだろう。未来への希望につながっていくのだから。
震災や原発事故の影響で、あらゆるところで市場の縮小や経済停滞への懸念はつきない。けれど、新たな市場はいろいろなところに必ずあるだし、それを創出していくことが、今、求められていることだと思う。