2011年6月17日

新規開発~初めての接触

私の場合、初めてのお取引で仕事を受ける場合は、通常、どなたかのご紹介であるケースが多い。私としばしばお仕事をしている方の知り合いであったり、少なくとも一度はお仕事でご一緒した方からのご紹介、そうでなければ、過去に仕事の話をしたことがあるがお取引に至らなかった方など。Webサイトで情報公開しているとは言え、紹介もなくなんの所縁もない方からお仕事を受ける、というケースはほとんどない。
先日、紹介を介さない方からお問い合わせを受け、お目にかかることになった。その人は一度だけあるセミナーの受講者同士という立場で軽く名刺交換をした相手ではあるが、ほとんどお話はしなかった人だ。名刺にあったWebサイトをご覧になったそうで、お問い合わせをしてきてくださった。
とてもありがたいお話なのだが、それでも私の今までの経験から、少し身構えてしまった。その方がどんな方かがまるでわからないし、情報収集のしようがないからだ。お目にかかるのをやめようかとすら考えた。
けれども、実際にお目にかかったところ、その方はとてもいい方だった。建設的な話、今後の仕事の可能性を含めて話をし、今後定期的に情報交換していこうということで、話が前に進んだ。ご本人は知る由もないことではあったが、私はお目にかかる前に少々身構えてしまったことを告白し、改めてお詫びして失礼することになった。
仕事を発注する側、受注する側、どちらの立場であったとしても、初めての接触というのは難しいと改めて思う。仕事の場面でなくても、初めて会う人とすぐに親しくなるのは難しいのだから、なおさらだ。世の中には、新規獲得のための飛び込み営業、電話セールス、テレアポ獲得などがしばしば行われているが、それがいかに厳しいものであるかを改めて感じる。
人は初めての接触の場合は、どうも警戒心があって、なかなか心を開くことができないのは仕方がないことではあるが、今回私は、警戒のあまり大事な出会いを失うかもしれないことも知った。要は、自分の判断力。人の紹介や人の情報だけに頼るのではなく、自分自身で判断すること。これが何よりも優先することなのだろう。