12月10日の朝日新聞beの連載記事「逆風万帆」は、ジャーナリストの鳥越俊太郎さんが取り上げられた記事の「中」(3回連載の2回目)。
記事は、冒頭からこんな風に始まっている。
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「死んだら、棺を毎日新聞社の社旗で覆ってもらいたい。」鳥越俊太郎(71)は常々、家族にこう語り、大きな旗を用意している。
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そしてその記事に大きく掲載されている写真は、鳥越さんが毎日新聞テヘラン支局長時代のイラン・イラク戦争の戦場での写真である。
この写真の左には、
「葬式の遺影にはこれを使うよう遺言している。=1984年、鳥越氏提供」
と注釈が記載されている。
1984年と言えば、30年近く前の写真だ。
鳥越さんご本人と面識はないが、テレビで拝見するに、さまざまなご経験ご体験をもとに精力的に活動される第一線のフリー・ジャーナリストとして私は認識している。
けれども記事を読む限りは、鳥越さんご本人にとっては、新聞記者としては決して順調ではなく挫折の連続だったようだ。
その鳥越さんが、「棺を毎日新聞社の社旗で覆って」と家族に語り、また、遺影は毎日新聞テヘラン支局長時代の写真を使うように、と伝えているということは、フリー・ジャーナリストとしてご活躍中の鳥越さんだが、そのベースは毎日新聞時代にあるのだと、ご本人が強く認識されている証でもある。
私は今、このブログとは別にこんなアメブロを書いていることもあり、この記事につい反応したのだが、
さて、私にとってのベースはどこにあるのだろう?
自分が強く意識した時代はいつ、どこなんだろう?
そんなことを改めて考えるきっかけになった。