仕事上のコミュニケーションに関する悩みで、最も多いのが「思っていることをうまく伝えられないこと」(55%)だという記事をフェイスブック(以下FB)で目にした。
興味を持って引用元をよく見たら、人材教育サービスのアイソルートの調査で、20―30歳代の会社員の回答だというが、2010年1月の記事だった。
なんと、調査期間は2006年9月―2009年12月。随分古い記事だった。
なんと、調査期間は2006年9月―2009年12月。随分古い記事だった。
上司に報告をすると、「で、結局何がいいたいの?」と言われてしまう、という事例が挙がったと言う。
この記事を読んだ時、私はとてもわかる気がした。
なぜなら、自分自身が若い世代にそれに類することをしばしば言っていたからである。
なぜなら、自分自身が若い世代にそれに類することをしばしば言っていたからである。
この8月、私は自分らしい働き方をしているかを考える勉強会を集中的に開催した。
この勉強会は、昨年からスタートしたものだったが、その最初のきっかけは、「上司に自分の提案や考え方をうまく伝えられない。説得できない。」という悩みから、自分自身の働き方を改めて考える必要性がある、と考え始めた友人の存在だった。
この友人は当時、「上司に提案をしているつもりが、話しているうちに自分自身が何を言っているかわからなくなり、上司に意図が伝えられないことがよくある。」と言っていた。自分の考えをちゃんと伝えられず、本人から見れば上司の理不尽な要求に常時疑問を抱いているものだから、相互の意思疎通がうまくいかず、結果的に自分の評価が著しく下げられてしまう。この現実に悶々とした日々を過ごしていたのだ。
この調査自体はまったく新しいものではなかったが、果たして今はどうなっているのだろうか?
デジタル化やSNSの普及などで、リアルなコミュニケーションが薄くなっていく今の時代、おそらくもっともっと、そう感じている人が増えているのではないかと気になるところだ。
さらに、思っていることをうまく伝えるためにも、あふれる情報をどう整理するか、という訓練が不足している面はないだろうか。気持ちや思いが先行するあまり、他者に理解しやすいように順序立てて整理できていないことはないか。コピペ文化が一般化し、いろいろ情報を並べる中で、取捨選択をしないままアウトプットしてきたツケとも言える。
さらに、思っていることをうまく伝えるためにも、あふれる情報をどう整理するか、という訓練が不足している面はないだろうか。気持ちや思いが先行するあまり、他者に理解しやすいように順序立てて整理できていないことはないか。コピペ文化が一般化し、いろいろ情報を並べる中で、取捨選択をしないままアウトプットしてきたツケとも言える。
まず自分自身が何を言いたいのか、情報を整理すること。
その上で、カッコよく話そうとか、理路整然と話そう、とか思わず、自分の言葉で話すこと。
私はこれに尽きると思っている。
その上で、カッコよく話そうとか、理路整然と話そう、とか思わず、自分の言葉で話すこと。
私はこれに尽きると思っている。
世の中にはプレゼンテーションテクニックの情報が溢れ、カッコよく話そうとして変な無理が生じているように思う。その結果、結局何が言いたいのかが見えず、何も伝わらなくなるのだ。
口下手でも誠意が伝われば、ちゃんと意思は伝わる。
提案もできるし、説得もできる。
提案もできるし、説得もできる。
口のうまい人ほど、信用を得にくい場合もある。
本人の中で情報整理ができていれば、という前提つきだが、結局のところ、コミュニケーションは人間関係、信頼関係。
相互で信頼関係ができていなければ、「聞く耳」にフタをして(されて)しまう。
つまり、人間同士のつきあいという、とても生臭いところに行きついてしまうように思うのだ。
相互で信頼関係ができていなければ、「聞く耳」にフタをして(されて)しまう。
つまり、人間同士のつきあいという、とても生臭いところに行きついてしまうように思うのだ。
だからこそ、自分の日々の生き方・姿勢など人間性に関わる根源的な部分が、問われているように思う。
その上で、自分の強みや個性を生かしたコミュニケーションの取り方が、重要になってくると思う。
その上で、自分の強みや個性を生かしたコミュニケーションの取り方が、重要になってくると思う。