2009年4月9日

「いきいき」の落とし穴

「いきいき」を発行していたユーリーグが民事再生申し立てをしたことについて
少しだけ風の便りでその情報が流れてきた。
テレビ東京「カンブリア宮殿」で取り上げられるほどに話題の「いきいき」だったが、
ピーク時に比べて部数はずいぶん落ちていたようだ。
とは言え、出版不況と言われる最近の出版業界の中ではかなりの健闘だったはず。
むしろ痛かったのは他にあったようだ。
「いきいき」ではずいぶん前から携帯サイトを立ち上げていたらしい。
その投資が大きすぎたのか、かなりの負担になっていたようだ。
確かに、今や中高年の女性だってかなりの数が携帯電話を持ち、携帯で写真を撮る時代。
パソコンはダメと言いながら、携帯ならメールOKという人も少なくないはずだ。
でも携帯サイトはどうなんだろう?

「いきいき」は書店売りなしの定期購読誌だったので、多くの読者は既に将来分の
購読料を支払っているわけで、言わば債権者だ。
彼(彼女)らが声をあげたら大問題のニュースになるところだが、金額が極端に
たかくなかったことが不幸中の幸いというところか。

新しいことへの投資は大切だが、当たり前のことながら体力とのバランスを
忘れてはならない、と教訓を得る思いだ。