2010年12月10日

運も実力のうち

私は、かなり若いころから自分のことを運のいい人間だと思っている。今でもそれは変わらない。
どのように運がいいのかと言えば、健康であること。大きな病気をすることなく、心身共に健康で、かなりの苦境やハードな場面に立たされても、体を壊すことはないし、多少寝なくても平気なくらいのタフさは持っている気がする。おかげで仕事でトラブルがあったときも、体力的に無理ができ、バタバタしながらも乗り切れたことは少なくない。就職してからは上司に恵まれた。何度かの人事異動を繰り返すも、いつもいい上司に恵まれていたように思う。そのおかげもあって、若い頃には分不相応にいい扱いを受けたり、実力以上のチャンスをもらうこともあったような気がする。そして何より、出会う人に恵まれている。仕事もプライベートも含めて、本当にいい人に出会ってきた。これは最大のラッキーだと思っている。
すごく優秀だけど、しばしば「運がいいね」と言われる男がいた。彼は、そう言われるたびに「ハイ!運だけで生きてますから!」と明るく返しているが、いやいや彼の場合は、周りの妬みもあって「運がいい」と言われるにすぎない。運がいい風に仕向けて行くために、彼は人の何倍も努力し、頭を使っていることが、私にはよくわかるのだ。
11月27日の朝日新聞で、勝間和代氏が「幸運は天から降ってこない」というコラムを書いていた。イギリスの心理学者の法則をベースに、幸運は天から降ってくるものではなく、心がけ次第で自分で見つけられるものだと最後に締めている。おもしろかったのは、運がいいか悪いかは、後天的な考え方や行動習慣から違いが現れるということ。運がいいと思っている人は、例え不幸があっても運が好転するし、うまくいくだろうという自信があるというのだ。
「運も実力のうち」とよく言われるのは、どうやらうそじゃなさそうだ。
小さいころから私を見てきた母は、私のことを「運が悪くてかわいそうだと思うのに、当の本人はなんとおめだたいこと!」と言って笑うが、とんでもない! 私自身はやっぱり運がいいと思っている。
勝間氏が紹介してくれた、心理学者ワイズマンの4つの法則は、私自身は知らないものだったが、意外と私の行動規範に合うもので、私をさらに幸運にしてくれそうな気もして、気分がよくなった。
私自身は前述の彼のように運がよくなるような努力をしているとはまるで言えないのだが、これからも運のいい人であり続けたいものだし、そう心がけていきたいと思う。