2015年11月16日

見ていてくれることと、覗かれていることの違い

私のことを見ていてくれる、大事にされていると感じられるのは
とても嬉しいことです。
だけど、覗かれている、監視されていると感じることはとてもイヤなもの。
不快だったり、不気味だったり、嫌悪感を感じます。
この違いってどこにあるのでしょうか?

Happy Birthday

年に一度のお誕生日。
仲間うちでのお祝いはもちろんのこと、最近はSNSを通じてのお祝いメッセージのシャワーなど、いろんな人からお祝いしてもらって、喜んでいる人はきっと多いに違いない。

ついこの前の私の誕生日に、パソコンをネットにつないだら出てきたのがこれ。


検索エンジン、Googleの画面だ。
Googleページだと認識していなければ、これをGoogleと読めるかどうかはわからないが(^^;; それはともかく、Googleは、「 G o o g l e 」の文字を季節に合わせて変えていく。

通常はこういう画面だけど、

思わぬデザインで出てくると楽しいし、見ていてワクワクすることもある。
例えば、バレンタイン、ハローウィンだけでなく、今日は何の日に合わせたり、ニュースに合わせたり楽しいものがいっぱいある。

そして、私の誕生日には、バースデーケーキが出てきたのだ。
びっくりした。

お誕生日おめでとうは販促の一環

そういえば先日の私の誕生日に合わせて、自宅には私へのお誕生日おめでとうメッセージのダイレクトメールがいっぱい来ている。

売上を上げるきっかけづくりとして誕生日はいいきっかけになると、神田昌典さんも著書の中でも書いていた。
そう言えば、ネット通販で買った商品のあちこちの会社からも、お誕生日おめでとうメールがいろいろ届いていた。

販売促進の手法として有効かもしれないのもわかる。

だけどGoogleに出てきたときに私が感じたのは、嬉しいだけではない何とも言えない違和感だった。

Googleは1個人ではなく、法人だから?
それもあるだろう。でもそれだけじゃない。

サプライズは、仕掛ける方も仕掛けられる方も私は大好きだ。
とは言うものの、仕掛けられる立場としては、
好きな人からのサプライズはとっても嬉しいものだけど、
あまり好きじゃない人からのサプライズは気持ち悪いものだ。

なんとなくGoogleに覗かれているような気持ち悪さだった。

実際は覗かれているのではなく、私がいつかきっと誕生日を入力したはずなのだ。
だけど、私はGoogleを検索エンジンとして意識していて、自分がGoogleに誕生日なんか教えた(入力した)気がしないのだ。

気持ち悪さの正体とは

Googleに感じた気持ち悪さ、覗かれている感じ・・・

私自身が自分の個人データを教えたかどうかも記憶がない中で、
そのデータをもとにメッセージが届く・・・。
私としては相手の存在すら忘れているような相手からも、メッセージが送られてくる・・・

先方は、自分が何気ない気持ちで記入した個人データを使って、
メッセージを送ってくるのだという当たり前なことを再確認したのだ。
データを分析し、商品を求めそうな人にアプローチするのは、
まあ向こうから見ればマーケティングの基本中の基本ではある。

ある程度予想している形なら、受け取るこちらは構えて見ることもできるけど、
もしかしたら予想もしないところで個人データをもとに私の気持ちを先回りされていくのではないかと思わせるような、そんな懸念を抱いてしまった。

「あなたのことならなんでも知ってますよ」
と言われそうな気分・・・
覗かれている、監視されている、操作されているような気持ち悪さ。

それは、私にとってはなんとなく納得できない気持ちの悪い感じがしたのである。

時事や季節に合わせて、「 G o o g l e 」がいろいろ変わるのは楽しみの一つではあったけれど、それが自分がテーマになるとちょっと気落ち悪いのである。

メッセージを送る側はどういう思いで送るのかということも大事はあるけれど
受け取る側がどう思うか、というところにも、送り手側は思いを馳せておきたい。
せっかくのメッセージが気持ち悪くなっては、台無しになってしまうのである。




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