2009年11月30日

「人」対「人」

新たに始めるサービスのため、Webサイトを立ち上げようと準備に入っている。
イメージよりも内容訴求が目的なので、わかりやすくシンプルにしたい。訴求内容による変化を解析したいので、内容を小まめに書き換えたい。などと考え、制作にあたっては複数のプロのお願いしていた。それにもかかわらず結局は、偶然別件でネットサーフィンしている時に見つけた業者さんにお願いすることにしたのだ。
お願いした業者さんは、地域密着と子育てを中心に据えて、その中で個人でできる範囲の仕事をしていく、というスタンスを貫いている小さな個人事業主だ。
何よりも私が気に入ったのは、彼が誰にでもわかりやすい言葉を使い、相手の状況や立場を思いやり、そして自分の弱さを最初に説明し明確にした上で、「それでもよければ一緒にやりましょう」という対応のしかたであった。言葉にすると陳腐だし、私自身がそんなことは当たり前だと日ごろ思っていることなので、「今さら」感があるっものの、それでも書きたくなるのは、毎回彼の対応が唸ってしまうほど丁寧で、誠実だからである。当初は彼にお願いする気など全然なく、相談だけのつもりだったのだが、結局私は彼にお願いするしかない、という気持ちに変わるのに、そう時間はかからなかった。
仕事はやはり「人」対「人」。心が通うことで成立するものだと実感した。仕事をするうえでの基本姿勢を改めて学んだような気がした。
それでも、自らのサイト制作を発注するというのは、予想外に悩ましいことが多い。私自身が、クライアントのWebサイト制作には数多く関わってきたことを考えると、ちょっと情けない。それでもが問題を整理してくれたことで、現在順調に進行中である。