2010年4月14日

すさまじい競争

外注する場合に、業者を1社に絞らず、できるだけ多くの業者さんから見積や提案をもらうことは、もはや世の中の流れとして常識とも言えるかもしれない。
そうは言っても、今回のコンペには驚いた。
そのクライアントは、毎年4月に、出入り業者各社を集めて、12月までに納品してもらうものについてのオリエンテーションを行う。日常的な出入り業者だけでなく、希望があれば新規参入業者も、原則参加は可能だ。そして提案日は、オリエンテーションの約3週間後。
提案するのは、企画、デザインを含めたプロモーションツールだ。
去年は10社がオリエンテーションに参加した。私もそのうちの1社のスタッフとして参加し、高評価をもらいながらも獲得には至らなかった。
そして今年は・・・・・・、なんと19社がオリエンテーションに参加!ほぼ倍増だ。
経済が厳しいとはいえ、仕事獲得のチャンスがほしいとはいえ、これはいったい・・・・?!
仕事を獲得するために知恵を使う。これは当然のことではあるけれど、提案するにあたっての知恵も、本来なら有償のはずである。なぜなら、各社はモノではなくソフト=知恵を売っているわけなので。それがコンペであり、しかも19社から知恵を受けるしたら、金額ベースでどの程度の知恵が集まるのだろう。
クライアントにとってはありがたいし、すごいことではあるけれど、コンペの決定が出る会社以外には1銭も支払われないわけで、どこかで多くの誰かが泣いていることになる。結果的には体力勝負とも言えなくはない。このような競争は厳しい競争ではあるけれど、本当の意味でいい知恵を獲得するための正しい競争と言えるのか、疑問だ。・・・・こんな風に思うのは、昨年獲得できなかった者=私の負け惜しみなのだろうか。