2011年7月26日

震災影響の無念

SNSと言えば今はFacebook花盛りだが、ちょっと前まではmixiが中心だった。5年くらい前になるだろうか?
友だちからの招待がないと入れないこと、自分の趣味の世界がどんどん広がり人とつながっていくこと、リアルな知り合いとはつながりがどんどん強固になっていくこと、などが大きな魅力だったのだと思う。当時、mixiは急成長中だったし、私もmixi中毒とも言える状態で、毎晩夜更けまでmixi漬けだった。その後、多少の弊害が出始めたり、だんだん飽きてきたりして、mixiから離れ始め、今ではmixiは趣味など仕事以外の連絡手段として使うようになった。
mixiの中心顧客は私よりずっと下の世代ではあるが、それでも私がそういう状況だから、当然ながらmixiも顧客離れに必死だ。ユニークな機能を新設したり、告知したりしている。
7月20日、そのmixiからユーザー宛てに、メールが届いた。

 3月10日よりテレビCMの放送を開始しておりましたが、
 東北地方太平洋沖地震により3月下旬から4月にかけて
 非常時のご利用に関する内容に急遽変更いたしました。
 当初放送を予定していたCMはこちらでご覧いただけます。
 http://mixi.jp/redirector.pl?id=4188

早速見たところ、おもしろいCMだった。
本来、mixiを知らない人や利用していない人に知らしめたかったはずのmixiのおもしろい機能の数々。もちろん、それだけでなく、既存顧客にmixiのよさを改めて再認識してもらうためのCMでもあったと思う。
震災の影響は計り知れない。それでもmixiは顧客との直接の接点があるから、少なくとも既存顧客にはこうして知らせることができたが、そういうこともできずにお蔵入りになったCMが、世の中にはいったいどれくらいあるのだろう? 広告主はもちろん大損害だが、顧客もそういう情報を知る機会を失ったことになる。そしてそのCM製作に携わった人々の気持ちを考えると、そこにもたくさんの無念が存在する。
震災被害から見ればそんなこと・・・・というご批判をいただきそうだが、「○○に比べたら…」ではなく、やはり私は無念を抱える多方面の皆さんに、必ず次の機会があることを願ってやまない。