2015年10月12日

ずっと前にもらった手紙、どうしてますか?

断捨離という言葉がでてきたのは、今から何年前のことでしょうか。
近藤麻里江さんの本がベストセラーになったのが2010年の年末。
それ以来、捨てることこそがよいこと、幸せに生きる秘訣でもある、というのが今や常識です。

断捨離の前にはまず整理整頓。

私は整理整頓がたぶん大嫌いだ。
そもそも整理整頓は好きとか嫌いとか言うものではないと思っていた。
だけど、
何をするよりまず整理整頓しないとやる気にならないと言う人がいる一方で、
私の場合は、整理整頓しよう、しよう、と思ってはいるのだが、
ついつい先延ばし。
他のことをやりたくなってしまうのだから、「たぶん」嫌いなのだろう。
なかなか整理整頓に着手できず、モノがどんどん増えていく。

先日、ファイナンシャルプランナー(FP)の集まりで
エンディングノートをテーマにお話させていただいた後の懇親会では、
モノ整理の話題で盛り上がった。

親のモノの整理にはヘトヘトになる

そこにいたのはベテラン世代が中心で、
ご自身の親御さんを見送るご経験を経た方が多く、
大変だったのは親御さんが遺したモノの整理だったと言う。
お聞きした方のお父様がお持ちだったのは
8,000冊の本、2,000枚のレコード、さらにおもちゃなどなど。

どう処分しようかと途方にくれたそうだ。
作家別に揃えた全集などは、蔵書として大事にされていたそうだが、
いざ処分しようとしたら二束三文どころか、
お金を払わないと処分すらできなかったという。
逆に漫画の単行本、大昔の商品カタログ、箱つきのブリキのおもちゃ等々は、
予想外に高く引き取ってもらえたと笑う。
それにしても、現役を退いて多少は時間があったとは言え、
それらを少しづつ処分していくのに1年半もかかってしまったのだそうだ。


自分のモノにしない

モノの整理は大変だ。
その人は親御さんのモノ整理にほとほと疲れてしまったせいで、
今や自分のモノを持たないように気をつけるようになったそうだ。

本は買わない。
図書館だけ。

自分のモノにしないのか。。。
そうすれば、読みたいと思いながら積んでおくこともないだろう。
モノ整理の観点からは歓迎すべきことなのだろう。
でも読みながら端を折ったり、書き込みをする癖がある私にはなかなか真似ができそうにない。

じゃあ手紙は?

なぜか捨てられないモノについて、その理由を書いていたブログを読んだ。


気持ちがあるものを捨てるのは難しい。

私は結婚する前のラブレターを今でもとっておくということはないけれど、
ラブレターじゃないにしても、過去にもらった手紙をどうするかは意外に悩ましい。
それはきっと、そこに気持ちがつまっているから。
それも、手紙を書いた人の気持ちと、受け取った方の気持ち。
両方の気持ちだ。
最近は手紙を書く機会ももらう機会も激減したけれど、
自分自身の転機でもらった手紙などはなかなか捨てられないのではないか。
少なくとも私は捨てられない。
他の人はどうしているのだろう?

とっておくことをそろそろ辞める頃かな


前述の、
親御さんのモノ整理に疲れて自分のモノを持たないようにしていると言っていた男性に聞いてみた。

手紙は捨てるのは嫌なので燃やす。
自宅の焼却炉で。

燃やす? 
なるほど。
捨てるのがイヤというところには、やっぱりね・・・と思った。
それは、きっと気持ちが覗けるからだろう。
燃やすのなら、捨てるよりも手放しやすかもしれない。
でも自宅に焼却炉がある人はそうそういない。

燃やすということは、要はとっておかないということ。

生きていれば次々モノが増えていくのは当たり前。
やはり、どんどん捨てるのを前提にしていかないとダメそうだ。







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