2014年11月8日
エンディングノートは「終活」で話題だけど、実は年齢不問の人生ノートだ
何度か書いているが、私はずっと人の顔が気になって仕方がなかった。
それも年齢を重ねた顔、 人生が表れている顔に興味があるのだ。
その究極の形が遺影なんじゃないかなと考えていたことがきっかけで、私はエンディングノートに出会った。
遺影にしてもいいくらいの自分の顔ってどんな顔かしら?と考えることと、エンディングノートの項目は、ちょっと似ている。
エンディングノートの中身を見てみると、エンディングノートは終わりのためのノートではなく人生ノート、そしてコミュニケーションノートだと感じた。
なぜなら、エンディングノートは自分の人生を考えて整理するためのノートであり、しかもそれを自分以外の人に伝えることを前提としているノートだから。
人生のゴールである「死」を意識することで、
生きることを再確認できたり、思い込んでいた価値を考え直したり、再発見したりする・・・ということも、エンディングノートを通じて気づいたことだった 。
そして今、「終活」という言葉が市民権を得るようになり、「エンディングノートを書きましょう」というセミナーが高齢者に人気だという。自治体でも、孤立し対策の一環で積極的に行っているようだ。
でも、このセミナーに出て、実際に書き始める人、書き続ける人はどれくらいいるだろうか。
「ふーん、なるほどね・・・。」
「いずれ、そのうち書こうかな・・・。」
これが大多数ではないだろうか。
また、書き始めた人の中には、「なかなか完成しない」と言う人が多い。
そりゃそうでしょう。
生きているんですから(笑)。
人の考えは、情報や知識、社会の流れ、人との関わりによって変わるもの。
状況が変われば判断も変わるし、考え方が変わることだってある。
進化していくこだってあるだろう。
もしも変われば、どんどん修正・加筆していけばいいのだ。
ぜひ加筆・修正しておきたい。
つまり、生きている限りはエンディングノートは完成しないのだ。
だから無理に完成させようなどと思う必要などないと思う。
しかも、実はエンディングノートの中身は人生ノートなので、別に高齢者だけのためのものではないのだ。
どんな世代であっても、人生を考えるならエンディングノートを使えばいいのに、と思う。
特に「顔」にこだわる私としては、生きざまが顔に表れ始める頃(40歳)には書き始めよう!と言いたい。
例え書かなくても、中身を見てみたら? 考えてみたら?
自分に照らし合わせて考えてみるもよし。
親のことで考えてもよし。
自分の最後を少しでもイメージすることで、今の捉え方が、きっと変わってくるはずだ。
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