2015年3月21日

自分の「本当にやりたいこと」に気づく方法は、今日を大事にする方法でもある


大学生のための就活コンサルタントの小寺良二さんが、ブログで
寝る前に布団の中で出来る自分の「本当にやりたいこと」に気づく方法について書いている。

書かれている方法は3つあるのだけど、そのうち二つが、就活ならぬ終活だった。

まず1番が「人生最後の日をイメージする

 今の年齢で自分の人生は終了すると仮定し、
 労いと感謝の気持ちを自分に伝えると、
 残念でブルーな気持ちよりも、温かい感謝の気持ちが湧いてくると言う。


2番めは「人生で価値のあった3つの経験を思い浮かべる

 今までの人生で最も価値があったこと、感謝していることを3つ
 心の中で思い浮かべる。
 この経験が出来たから自分の人生は豊かになったと思えることは
 誰でもあるはずだと言う。


3番めは「やりたかったけど出来なかったことをイメージする

 自分の人生が今日で終わる自分の人生の最後の1日、
 「1つだけ、やりたかったけど出来なかったことを実現できる」としたら
 何をするかを考えてみることだと言う。

これらは、大学生が就活の時に自分がやりたいことに気づくための方法として
紹介されているのだが、どれも終活の講座などでもときどき出てくる話だ。
エンディングノートにもよく登場する。

終活でこういうことを考えるのは、
自分の人生を再確認するためだと私は考えている。
漫然と生きるのではなく、終わりを意識することで今が見えてくる。
自分の今の立ち位置がはっきりすると、今、この時を大事にするようになる。
そこに価値があるのだと思う。

40年50年生きてくれば、そりゃあいろいろあるわけだ。
でもそんなことに構わず走っていく。漫然と暮らしている。

だけど、日々に追われて考えずに走っていくのと、
時々立ち止まって考えてみるのとでは、大違いではないか。

終活はそういう立ち止まりの機会でもある。

終活をきっかけに、
今をもっと大事にするようになったり、
自分を叱咤激励したり、もっといたわってみたりすることもできるのだと思う。

実際、急に大きな病気をすることもあるし、高齢の親の問題にも直面する場合もある。
大切な人との別れが来ることもある。


大学生が本当にやりたいことに気づく方法が、
中高年が今日を大事にする方法と同じというのは、なんともおもしろい。



エンディングノートを使って生き方を考える講座開催中
第13回になる4月のテーマは、
「宗教のはなし ~生きる上で仏教が果たせる役割~」。
お坊さんにお話を聞きます。
開催は4月8日。体験参加受付中。