2015年3月28日

自分の自分らしい「いい顔」は、自分ではなかなか見ることができない。

誰でも、自分の顔は子どもの頃からずっと見ている。
見慣れているけれど、でもそれは鏡に映る自分の顔だ。
人が見ている自分の顔は、実は自分ではなかなか見ることができない。

でも、その人らしい「いい顔」というのは、本来、自分は知らない顔。
・・・私はずっとそう思ってきた。

「この人、なんていい顔するんだろう!」と私が思う人の顔というのは、
だいたい何かに夢中な時の顔だったり、真剣な顔だったり、
楽しそうにおしゃべりしている顔だったり、ゆったりのんびりした顔だったり
するからだ。
きっとそういう顔は、自分では見られない。
鏡の中では絶対に見られない顔だ。

私が「いい顔」の撮影サービスを始めようと思ったのは、
そういう顔をその人に見せてあげたかったから。
ふだんのあなたって、こんなにいい顔してるのよ!〜そう伝えたかった。

私自身がそうやって撮ってもらった顔を見て、意外に感じ、
でもちょっと嬉しかった、という本音もある。
実際、お客さんからも「あれ?!私ってこんな顔してますかね?」と
言われることが多い。
自分の普段の顔って、なかなか知らないものだ。

半年ほど前にこんな動画がSNSで話題になったことがある。
http://feely.jp/426/

カンヌでグランプリを受賞した、「ダヴ」のCM。
私がずっと思っていたことを表現されていた。

日本には、奥ゆかしさや控え目を美徳とする歴史がある。
私たちは子どもの頃から無意識のうちに
ものそれを教え込まれ、
知らないうちに謙遜を身につけてきたのではないか。

「私なんて・・・」「どうせ・・・」
十人十色のありのままのよさを認められなくなり、
そのうち見なくなり、
ワンパターンの美しさに向かっていったような気がする。
今、みんな同じような化粧をし、みんな同じような顔になっている。
若い人は特に、そういうモデルっぽい、モデルに似たような顔をよく見る。
プロに写真を撮ってもらう人には、そういう顔の写真を撮ってもらう人が多い。
たしかにキレイだけど、どこか嘘くさい顔に見える。

この動画の最後の言葉が、私にはしみる。
「気づいてください。あなたは自分が思うよりもずっと美しい。」

ちょっとした表情やにじみ出る雰囲気・・・
それは必ずしも「美しさ」とは言えないかもしれないけれど、
そこには、「美しさ」を超える魅力があり、
人が惹かれるのは、そういうところだと私は思うのだがいかがだろうか。
目鼻立ちの美しさ以上に、そういうところに心を動かされる。
特に年齢を重ねた顔にはそういうものが出てくると思うのである。





あなたらしさを引き出す大人のための撮影、アイ・フェイス i-face
http://www.travessia-i-face.jp/


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