2015年1月10日

人が生きる価値というのは、次の世代につなぐことにある、と思う。

元旦に放映された異なる世代が一堂に集い、戦後の70年を一緒にふりかえる番組「戦後70年 ニッポンの肖像 プロローグ 私たちはどう生きてきたか」(NHK)
をご覧になっただろうか。

出演は、80代の半藤一利さん、今年70歳になるタモリ、50代の中園ミホさん、40歳の堺雅人さん。

中園ミホさんと同じ年の私は、
番組中で語る中園さんの感覚にとても近いものがある。
世代意識というのはこういうものだろう。
映像が流れれば、たまらない懐かしさだ。
子ども時代、青春時代、バブル時代の体験が次々と思いおこされる。

今年は戦後70年。
今年70歳になるタモリは、
厳しい戦況の中でお腹に宿り、戦争が終わった直後に誕生している。
そのタモリが語ったのが、
こんなにおもしろい70歳はない!

当時子どもだった私にはわからなかったけれど、今になってみれば、過去の人はすごかった。
終戦直後のボロボロの日本が、「アメリカに追いつき、追い越せ」ではなく、
「世界一」を狙っていたのだから。
番組中では、大人世代としてバブルを経験していない堺雅人さんも、
そこに驚いていた。

少子高齢化が問題視される最近の風潮は、弱々しい高齢者イメージだが、
なんのなんの・・・!
私から見れば、輝かしい高齢者だ。
豊かで恵まれた時代とは違い、覚悟が大事とか、覚悟を持とうなんて思わなくても、
厳しい時代だからこその覚悟がある。
それは、ひたすら「一生懸命」「夢中」・・・。
それに加えて、上を、上を、という目標意識とでも言おうか。

高齢者というと悲惨なことや暗い話題ばかりがクローズアップされがちだけれど、
実際には、そういう過去を経て、それを礎に、今、ますます輝く人たちがたくさんいるはずで、今だからこそ、そういう人たちがもっともっと注目されてもいいと思う。
そういう人たちの人生(生き方)に、私はとても興味がある。

そういう人の存在や、そういう人の話から、私は大きな力をもらえるからだ。
勇気すらわいてくる。
だから、そういう生きざまが表れている顔に、私は惹かれる。

「人が生きる」という価値は、そういうことにあるんではないかと思う。
子孫繁栄だけでなく、生き方や思いを次の世代につなぐこと。
どんな世代であっても、「生きる」ことは次の世代への責任があるはず。

改めて過去をふり返り、タモリじゃないけど今の私も、改めて思う。
「こんなに動く55歳はない。」

55年間は、高度成長とバブルと急速な景気冷えこみと・・・
悲しい災害や、驚くくらいの大事件もたくさんあった。
目まぐるしい変化の波が次々と来た(来る)。
こんなこと、そうそう経験できないんじゃないか?!

そして、どんな世代の人も、
「こんなに××な○○歳はない。」と思えるといい。





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