商品にこんな紙が同封されていた。
梱包を担当した人の名前が、自筆で書いてあったのだ。
自分の名前を書く以上、梱包する人は梱包だけでなく商品そのものにも責任を感じながら、梱包するに違いない。
しかもそれが自筆なのだから。
でも、効果は発送元だけじゃない。
受け手にとっても、これだけですごい信用!信頼感がぐっと高くなる。
その時の納品書の金額欄を見て驚くなかれ!
なんと!
300円に満たない金額なのだ!
この会社、すごい。
とは言え、この売上に対してこれだけのことをしていては、とても合わない。
でも今やネット社会。
こういう会社がある、すごい、っていう声はきっと広がっているのだろう。
だって、感動ものでしょ、この丁寧さ。
Good Job!って思いませんか?!
この会社は二六製作所。
創業70年を超える磁石の会社だ。
サイトを見ると、その丁寧な仕事ぶりがこの会社の文化であることをうかがわせる。
「磁石」というニッチな市場なだけに、限定された顧客の中では、きっと「知る人ぞ知る」存在であるに違いない。
個人の名前を出す・・・ただそれだけで信用はぐっと上がるのだ。
会社側からすれば、個人が責任感を持って働いてもらう上でも、
絶大な効果をもたらすこと、間違いなし。
誰もがコンシェルジュを求め、誰もがコンシェルジュになりうる時代になった。
金太郎飴みたいにマニュアル的な顔の見えないお決まりのサービスではなく、
その人となりが覗けるような、温かみあるサービスを求めるような時代に入ったのだと思う。
会社だって、今や個人を出すことが大事な時代になった。
さて、これ↓は、比較的リーズナブルなアジアンなレストランで、
会計後にいただいたカードだ。
食事をした全員がそれぞれ1枚づついただいたのだが、そのメッセージはすべて手書き。
しかも書いてある内容は、すべて違う内容だった。
個人の名前こそ書いてはいないけれど、まさに個人的な感じ。
書いている人の心持ちが伝わってくる。
デジタル化が進み、効率優先な時代になるほど、
こういう温もりみたいなものを感じられるサービスの価値があがっていくのだ。
私はこういうことにとても心が動く。
嬉しい。
また買おう、また行こうと強く思うのである。
ITが進み、人間臭さを感じにくくなった今でも、やっぱり個人の力というのは、マーケティング的にもとても強いと思う。