学校は休み時間が楽しくて行っていたようなものだし、帰宅後の宿題はほとんどしなかった。
自分の部屋で勉強するのは、勉強するふりだけでラジオの深夜放送を聞くため。
せいぜい試験前に一夜漬けする程度だった。
そんな私が、今、結構勉強してる。
あれ~?! 私、こんなに勉強好きだったっけ?
私が自ら勉強するようになったきっかけは、会社を辞めたときにハローワークに行ったのがきっかけだった。
職業訓練講座の一つとしてみつけた研修が私の興味を引くコンテンツで、すぐにも申し込み、論文と面接の試験を経て通うことになった。
行ってみたらかなり内容が濃いもので、約3か月、朝から晩までみっちり。
宿題もたっぷりあった。
大学卒業以来、塾やセミナー、学校になど行ったことがなかった私だったが、これが結構夢中になって学ぶことになった。
今思えば、それが始まりだ。
その後、次々といろいろと学ぶ機会を得るようになった。
学んだから何、と言うわけではない。
資格取得のために、というわけでもない。
でも勉強することが苦ではない自分がいた。
なぜ苦ではないのか。
大人になってからというのは、意味のない反抗心はないから、
感情的に突っかかることがない。
先生の言う言葉を素直に聞ける。
大人になってからというのは、教える立場、伝える立場であるケースが多い。
そういう立場だと、学んだものを使おうと思うから吸収力も違う。
教えてくれる人の言葉一つへの関心が違う。
スルーできない(しない)。
だからどんどん理解力が上がる。
理解できれば面白くなる。
ますます勉強する。
あんなに勉強嫌いだったのに・・・。
やらされてる、と思ったからきっと嫌いだったんだろう。
やらねばならない、と思ったから。
なぜやらねばならないかわからなかったから。
その先に何があるかわからなかったから。
自分がその先に求めるものを持っていなかったから。
知りたい。
考えたい。
教えたい。
伝えたい。
役に立ちたい。
例えばそういうことのために学ぶとなれば、きっと誰だって嫌いではなくなるのだろう。
私があれからずっと、少しづつ学び続けてきたのも、きっとそういうことだ。
私が知りたかったから。考えたかったから。
伝えたかったから。そして、役に立ちたいから。
学ぶことで儲かる。
何かハウツーを学ぶ。
いろいろあるかもしれないけれど
何より大きいのは、学びたいと思うことを勉強するからだ。
誰に強制されるわけでもなく学ぶのだから、面白くないわけがない。
それでも勉強は大変で、ときどき辛くなったり向かないかなと思うことが
あったりもするけれど、やっぱりやりたいのは私。
大人になると勉強が面白くなるのは、私が勉強したかったから。
きっとそれに尽きる。