2015年5月4日

母の日プレゼントで思う・・・私はいったい何が遺せるんだろう

今年の母の日は、5月10日。
私はそんなにまめに母の日プレゼントを贈っているわけではないけれど、
今年はゴールデンウィークの前に実家に帰る用事があったので、
少々早目ではあったけれど、直接渡すことにして持参した。

選んだのは足半ふっくら布ぞうり
足半は「あしなか」と読む。
この商品は足半屋さんふっくら布ぞうりの会が共同開発したもの。

このふっくら布ぞうりの会とは、
東北の陸前高田・南三陸・石巻・東松島を拠点として、
仮設住宅や借り上げ住宅に住む女性たちが、布ぞうり職人として活動している会。
独立系FPの相澤由佳さんが関わっていた

私は相澤さんとのご縁もあって、かねてからふっくら布ぞうりに関心があり、
いつか、いつか、と思っていたのだが、
相澤さんは病いのために4月にこの世を旅立ったのだ。

私は相澤さんとのお別れの席でふっくら布ぞうりの会の方と出会い、
その場で自分用にふっくら布ぞうりを、母へのプレゼントに足半を、
購入させてもらったのだった。

今年、私の母は80歳になり、両親ともに80歳を超えた。
忍び寄る年齢で、父の足元はだいぶおぼつかなくなってきている。
母は比較的しっかりしてはいるものの、娘である私にとってはやはり心配だ。

この足半は、そんな母にぴったりのギフトに思えた。
布ぞうりは一般的にもよく知られているが、
足半は布ぞうりでも足の裏の全部ではなく前方だけを支える。

○足をしっかりさせたい
○軸感を鍛えたい(武道・スポーツ・ダンスなど)
○バランス感覚を鍛えたい
○腰痛・肩こりなどをよくしたい(すぐに戻ってしまう方)。
などと言う人にオススメなのだそうだ。

母に持参した時は、まあ普通に喜んでもらったのだが、
その1週間後、再び実家に行ったところ、母は足半を愛用していた。



最初はちょっと痛かったけど、すぐ慣れたわ。
とにかく気持ちいいの!
脱いだ時の気持ちよさがとても幸せ!

前だけしかないから、このまま正座もできるのよ。
毎日足が攣っていたのに、これを履いてたら足が攣らなくなったんだから。

母は、無邪気に喜んでくれた。

プレゼントをして一番嬉しいのは、こうして贈り物を日常的に使ってもらえること。
そして喜んでもらえること。
しかも足半を履いて毎日家事をすることが、
結果的に母の健康づくりにつながっていることにもなる。






私にとっては、いつかいつか、と思いながら
相澤さんがお元気なうちに購入できなかったことは大きな悔いではある。
けれど、ご自身がこの世から旅立っても、
こういうものをこの世に遺し、さらにそれを作る活動をこの世に遺し、
きっちりとつないでいったことを思うと、生きている意味を考えずにはいられない。

それを目の当たりにし、私はつい考えてしまう。
私はいったい何が遺せるんだろう、と。

ふっくら布ぞうりの会だけでなく、相澤さんは多種多様な活動を関わっていた。
彼女がこの世を旅立った後も、その活動はそれぞれきっとずっと続いていく。
相澤由佳さんのご冥福をお祈りするとともに、彼女の活動に敬意を表したい。




相澤由佳さんの遺志を受けて・・・「身体の閉じ方」製作委員会
企画進行中。
「いいね!」お待ちしています。


 5月18日 人生の地図を描く(マンダラエンディングノートを使って)
       体験参加は満員御礼となりました。
 
 6月10日 生きざまと顔の関係 自分の顔について考える。
       体験参加受付中