2015年2月13日

「いい顔」で生きていけたら、幸せ

顔つきにこだわっている私が「いい顔」を考えるとき、そこには2つの視点がある。

一つは、じわじわとその人の人となりがうかがえるような「いい顔」かどうか、
という視点。
それは生き方が滲み出てくる顔だ。
下品な顔、穏やかな顔、幸せそうな顔、充実感いっぱいの顔、意地悪な顔、
優しそうな顔・・・
長い時間をかけてじわじわとそういう顔が出来上がっていくのだ。

今の顔は今までの時間をかけてできあがる。
・・・・ということは、今の生き方が5年後、10年後の顔になっていくのだ。
そう。今の生き方に気を抜けない。


もう一つは今の顔の中でも、
シーンやシチュエーションによって人はいろんな顔をするものだが、
どんな時にいい顔をするか?という視点。

今までのことはもう済んでしまったことだし、今さら変えようもないけれど、
今の顔は、同じ人でも、いろんな顔をすることがある。
何をしている時に、どんな話をしている時に、誰といる時にいい顔をするか、
という視点だ。

先日行った「いい顔」撮影会は、後者の視点から行った撮影会だった。

撮影する前に一度お会いし、その方が今までに楽しかったこと、うれしかったこと、ご自慢、人生の転機等々、その方の魅力をひとつづつ確認していく。
どんなお話をする時にどんな顔をするのかを確認させていただだく。

○○の話で少し照れながらはにかんだ時、
家族のご自慢を話しているとき、
つらく厳しかった時のことを思い出そうとしている時、
海外で暮らしていたときの風景を思い浮かべた時、
等々、
お話を聞いた後で、素敵な顔になる瞬間をご本人にお伝えする。

撮影は、それを踏まえた後の撮影だ。

もちろん撮影するのは私ではなく、プロのカメラマン。
その方がキラキラする時のお話を、私がより詳しくお聞きしながら、撮影が始まるのだ。
話すことに集中して写真を撮られている意識が薄まっていく。
聞いている私も、お話が面白くて撮影よりもお話に、ついつい夢中になっていく。

そういう時に出てくる「いい顔」が一番魅力的だ・・・というのが、そもそもの私の持論。
だから、「その時」をプロに押さえてもらうのだ。
作った顔ではないし、オスマシ顔とも違う。
私はそれを、「声が聞こえてくる顔写真」と言っている。
 
その人をよく知る人が見れば、その人の声、話した内容を即座にイメージできる。
ムービーのような写真だ。

もしもその人を知らない人が見れば、
その人の声や話しそうな内容をなんとなくつい想像する。
だから、仕事上のプロフィール写真などに有効なのだ。

斜め45度のカメラ目線でスマシたプロフィール写真や、証明書写真のようなプロフィール写真とはまったく違い、新規顧客にとっては、どんな風に話をする人かイメージしやすくなる。

昨今のプロフィール写真は美し過ぎて、カッコよくしすぎて、いざ会ってみると別人かと思うくらいでイメージダウンを招いてしまうことも少なくない。
私自身はそういうプロフィール写真には疑問を持っていることは以前にも書いたことがあるが、そんなことからこのような撮影方法を採用している。

「自分のことを話すなんて、普段しないから不思議な感じ。
漠然と思っていたことが言葉になり、撮影自体が心地よい空間だった。」

今回のお客様の言葉だ。


かつて勝間和代さんが「結局女はキレイが勝ち」(マガジンハウス)を書いた時に、趣旨とは違う形であれこれ言われたことがあったけれど、勝間さんもこのとき、目鼻立ちを「キレイ」と言ったわけではなかった。

数日前の朝日新聞の「再読 こんな時 こんな本」では、
「いい顔」についていろんな視点で書かれた本が紹介されていた。



記事には代官山 蔦屋書店の間室道子さんのコメントが紹介されている。

独特の生き方、文学がにじみ出た魅力的な顔。
生まれ育った目鼻立ちを嘆くより、そんな「いい顔」を、して生きていけたら
幸せだと思う


まさに、同感!
「いい顔」で生きていけたら、幸せ。

そう思って、私は「いい顔」撮影を提案し、「いい顔」で生きていけるような提案をしている。




大人のための出張青空写真館 アイ・フェイス
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