2015年2月5日

考えるだけで終わってしまい、行動しなくなっていくのはなぜ?

昔、私は「危なっかしい。」と、よく言われた。
考えるよりも先に行動するから。
考えずに走っていくから、ガードレールがない急カーブの道を走る車のようだ、と。

もっと慎重になれ。
よく考えろ。

それが今、ふと気づくと、私は行動するまでに時間がかかっている。
下手すると、考えているだけで行動までいかないこともたくさんある。
行動する前に、考えるだけで終わってしまうのだ。


 こんなことして意味があるだろうか。

 これをすることで周りの人はどう思うだろうか。

 自分がこの行動をすることは、他の人と比べてどうだろうか。

 なんのためにこれをやるのか。

 こんなことをしても、時間の無駄かもしれない。


こう考え始めると、もうだめだ。
行動は完全にストップする。
そして、今やらなくてはいけないことしか、行動しなくなっていくのだ。
結果、どんどん尻つぼみになる。

怖いことに、この傾向は年齢を重ねると拍車がかかってくるような気がする。
今まで失敗をし、イタイ思いをし、いろいろな経験を経て、智恵もついてきた。
知見をどんどん重ねるからこそ、いろいろなリスクが想定できるようになる。
でもそれが気になって、行動できなくなるのだ。

知見が増えたせいで、持論も凝り固まっていく。
だからきっと、「年寄りは頑固だ」と言われるのだ。

私自身も例外ではない。
危なっかしいとは言われなくなったのはいいことかもしれないけれど、
気づくと行動を起こすのに時間がかかる。
行動を起こすのが面倒になることも少なくない。

それは挑戦めいたことだけでなく、
例えば新しい服や靴を買う時ですら、
どうしようかな~と思っているうちに、結局買うのをやめてしまう。
行ってみたいと思う場所についても、それが近くの街やお店など他愛のない場所であっても、そのうちね~と言っているうちに結局行かない。

そして、そう思っていたことすら忘れてしまう。
行動しないからだ。

まずい、まずい。

でも、きっと年齢だけではない。
今は情報がいっぱいだし、簡単に調べられるので、
行動しなくても、「わかった気になれる」こともあるんだろう。
人は総じて行動しなくなったように思う。

だけど、驚くほど行動的な高齢者も、たくさん存在するのも確かだ。
そこにはいったい、何が関係しているんだろう。

そういう人たちに、これから私は話を聞きに行こうと考えている。
さあ、考えるだけで終わらないようにしよう(苦笑)。